今月号のナチュラル通信より抜粋

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平成最後の新嘗祭

 

11月になりました。「霜月」は文字通り霜が降る月の意味で寒くなってきました。

古くから日本では、農作業が終わり秋から冬に向かう時期に「七五三詣で」や酉の市(とりのいち)

神社には縁起熊手を売る露店が並び、1年の無事を感謝し、五穀豊穣、大漁、商売繁盛を祈願する。

特に新嘗祭(にいなめさい)は天皇がその年の収穫に感謝する宮中祭祀は

日本には古来から、五穀豊穣を祝うという伝統行事があります。

 

「新嘗」とは、その年に収穫された新しい穀物のこと。この祈りの儀式は、神話「斎庭(ゆにわ)の稲穂のご神勅」

を再現するものであり、高天原から降りてきたひかりを、現代に引き継ぐ大切な役割があります。

つまり、天皇陛下の祈りの真意は、「その年にとれたお米に、アマテラスオオミカミのひかりを吹き込む」

ということなのです。

 

このお米からいただくひかりこそが「日本人らしさ」の源です。

もう少し詳しくいうと米の「こ」は、「こめる」という意味。「め」は「恵み」という意味合いがあります。

つまり「こめ」は、「(神様からの)恵みが込められたもの」という意味になります。

また、稲の「い」は「いのち」、「ね」は「根っこ」という意味があり、これも日本人の命を支えるという

意味が含まれているのです。

どうぞ日々の暮らしの中で手を合わせて感謝して「御米」の意味を感じて味わって食べて

「米」「稲」の大切な意味があることを感じてみてください。