なぜ木造住宅は3尺ピッチなのか ※3尺≒910mm | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す永瀬です。

 

この業界に入って一番面食らったのは

大工との会話です。

 

私「ここの高さは2mです。」

大工「おう。6尺6寸な。」とか、

「隙間が3分もあるよ~」とか、

 

材料の単位が全て

しかも、こちらがmやcmで言っても

ご丁寧に尺と寸で言い直す(笑)!!

 

それもその筈。

住空間を織りなす材料の全ては

未だにその「尺」と「寸」に基いて

つくられているからです。

 

1尺≒303.03mm

1寸≒3.03cm

1分≒3.03mm

 

3尺(≒0.91m)ピッチで、

土台・貫など材木長12尺(≒3.64m)

フローリング厚み4分(12mm)

無垢材の床5分 (15mm)が主流です。

 

◆建築屋のスケールはしっかり「尺」でも測れる!

 

◆ちなみに畳は3尺×6尺(0.91×1.82m)

 

は関東間のように壁の内法寸法なので、

現代ではこの大きさはありません。

 

壁や天井下地となる石膏ボード

屋根や床の下地となる合板類は、

3尺×6尺が主流です。

ちなみにクロスの巾3尺です。

 

だから、住空間を設計する時には

この3尺を基準に

壁や間仕切りを造ることで

材料の無駄を失くせます。

 

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