詩/愛しているあなたに愛してると言われたとき私の中で、ほろほろと、溶け崩れていく何かがあった。自分では絶対に許せなかった。自分では絶対に好きになれなかった。それなのに、あなたはいとも簡単に、私のことを愛してると言った。それも全てを。なぜ?あなたは、自分でも分からないと言った。それでも、愛してるんだと。涙が出るほどに。それを聞いた私の中の、何かが、溶け崩れたとき、私も泣いていた。窓から、太陽の光が入り込んで、部屋一面を明るくした。私たちは、お互いの、その透き通る涙を見ていた。