理論派?感覚派? | 『なちゅらる』ゆるりの日々

『なちゅらる』ゆるりの日々

緑豊かな兵庫県三木市にある「なちゅらる整体院」で、
セラピスト・国際薬膳調理師として活動しています。

ここでは日々感じたこと、サロンのこと、体や心のこと、薬膳のことなど、ありのままの私を綴っていきます。



整体の学校へ通っていた頃、よく聞かれ質問。


『あなたは理論派?それとも感覚派?』


私の答えは、今も昔も変わっていません。



「両方とも必要だから、どっちでもないし、どっちでもある。」



理論=知識

感覚=経験


だと私は思っています。




知識は何のために必要なのか。


それはやっぱり身体の事をよく知っておかないと怖いから。



例えば、骨折している人に、整体の施術をして余計に悪化させてしまった。


なんてことになりたくないんです。


その痛みが、骨折なのかどうか、見分ける方法を知っていれば、リスクは少なくなりますね。


それに知識は、身体の不調の原因を探るための大きな手掛かりにもなります。




もちろん感覚も必要!


だって、手から指から伝わってくることで判断できることもたくさんあるもの。


でも、感覚=経験なので、すぐには身につかないものだと思う。


本当に毎日毎日の積み重ねで、ちょっとずつ得られていくものだから。


それは知識だって一緒だけど。




実際、整体院を始めた頃より断然今の方が、感覚として得られている情報は多いです。


前は感じられなかったことも、今は感じられることもあるし。





こんな話があります。先輩整体師が実際に経験したお話。




腰痛と脚のしびれで来院されたお客さまがいました。


施術をしたら、どうも普通の腰痛やしびれの方と触った感覚が違うなぁって思ったそうです。


そこで、もう少しお話を詳しく聞いてみたところ、気になる症状が出てきたので


一度、婦人科で検査をしてもらうことをお勧めしたそうです。


そのお客さまは後日婦人科で診察を受け、子宮がんであることが判明。


腰痛やしびれは、どうやらそれが原因となって発生していたようです。




この先輩整体師は、知識も豊富で経験もある、とても実直で真面目な方です。


豊富な経験があったからこそ、普通の腰痛やしびれとは違うな?と感じたわけで、


知識があったからこそ、お客さまのお話と既往歴などから婦人科の受診をお勧めしたわけです。



上手に理論と感覚の両方が、生かされたんだなと思いました。



触っただけで、その人の不調の原因が瞬時にわかる。


な~んて仙人のようなゴッドハンドがあれば、知識なんて必要ないのかもしれないけど


そんな風に私はなれないみたいなので、地道に努力で頑張りますσ(^_^;)















施術に関して、私はよく「身体と対話をします」って言葉を使うけど。


これだけを聞くと、完全に感覚なんじゃないの?って思われるんだけど、


理論があるからこそ導き出される答えや感覚もあるんです。



整体院を初めた最初の頃はわからなかった感覚も、


経験を積んで一つ一つわかるようになるってことはとても実感してます。