心理学というと、
心のひだひだだとか、
心の奥のまた奥の欲求とか…

ずいぶん複雑なものだと思っていました。

杉山尚子さんのあとがきにもありますが
「なぜ、自分はこんなことをしてしまったのか」
「なぜ、あの人はあんなことをするのだろうか」
人はワケを知りたいと思うものです。 特に私は。

自分のやりたいこと、
例えば
・痩せたいと思っているのに、ダイエットが続かない。
・たばこを止めたいのに止めれない。
・子どもを学校へ行かせたいのに、不登校が治らない。


などなど、自分や大切な人の行動が理解できないことがありますよね。

そして、心を覗き込む。

でも、この行動分析学は、
行動の前後にどんな変化があったか?を

行動前の状態行動行動後の状態

この3つをひとくくりとして、
心はさておき、ただ前と後を比べる、っていう理論です。

行動のサンドイッチ。

その行動のあとに、いいことがあると、
その行動は繰り返され、
イヤなことがあると、
次から行動を止めてしまうというようなものです。

で、この行動に「死人テスト」なのものがあり、
本当に権威のある博士が考えたの?とちょっと笑ってしまうんですが、

行動の定義として、
死人にもできることは「行動」とは言わない、
ということなんですね。

例えば、「静かにしている」は死人でもできるから 行動ではない。
「考える」は似ているようで、行動と言える。

本当に問題行動を無くしたい、と思う時、
意思が弱い人だとか飽きっぽい人などのレッテルで納得したり
その人の欲求に焦点を当ててしまうと循環論に陥ったり、
話がややこしくなる。

こないだ読んだ脳科学とか、
考えていることが脳にどんな影響を与えて
どんな作用(ホルモンの分泌)があるかで、
気分が良くなったり、やる気が出たり、反対に悪くなったり…
すごく納得できるのですが、

確かに、どうしてそういうホルモンが出るのか?
と掘り下げていくと
「?」となってしまうのですね。

卵が先かニワトリが先か、のような?
ではどこから考えていったらいいのか…と。

ほかの心理学もそういうところがあり、
今話題のアドラー心理学も
過去や個人の性格に原因を見つけても、
では、どうすべきなのか?の正しい選択をしなければ
前に進めない、というようなもので、
基本、「人のせいにしない」、というような概念はあります。

だけど、誰にとっても、
間違いのない方法論というものはないみたいです。

法則というものは、科学的に立証されていないといけないのに、
最近は宇宙の法則とか、お金持ちになる法則とか、
「法則」だらけです( ゜∋゜)
それがもっとみんなに浸透するものであれば、
もっとみんな豊かになっているはずですね。

でも、この行動分析学は、
誰から見ても、同じ状態で得た結果は、
誰にでも応用が利く、ということで、
特に精神障害の臨床現場で目覚ましい成果を出しているとか。

で、読み始めは
新しい概念と、意外性と、専門用語に
なかなか読み進められなかったのが、

2冊を行ったりきたりするうちに、
自分のいろんな事例も照らし合わせて、
かなり納得できました。

いや、ほんとに面白いですよ。

実は、先日パズドラを始めたのも
脳科学や行動分析学に対する
「じぶん実験」だったんです。
↑こういう本も出ていて、今Amazonで取り寄せ中。

実践派の私としては、
ギャンブルはしたくないけれど、
パズドラくらいなら…ということで。

結論としては、ハマってはいません(^∇^)
実験結果はまた書いてみます~。