高校生の髪の黒染め強要が問題になっています。
最近では、小学校、中学校は、親も髪の毛を染めているので、なぜ黒髪でないといけないのか?ということで、あまり厳しく言われなくなりました。
先生も黒髪ではなくなってきています。
小中学校で勤務していて、7年ぐらい前に、高校勤務に変わりました。
最初に驚いたのは、黒髪問題です。
1校目は、きっちりしていて、入学式の後のHRで、髪の毛の色見本で、保護者立ち会いのもと、1人ずつ色番号を記録します。
その番号をもとに、毎月服装等初検査が行われ、入学式の日より頭髪の色が落ちていたら、黒染めしないといけませんでした。
期日内に染めてこないと、再登校指導と言って、家に帰って黒染めしてから登校させていました。
それでもできない生徒には、担任が学校で染めさせていました。
いつも黒染めしないといけない子は、髪の毛の色素がなくなってきて緑色になってきたと訴える子もいました。
水泳をしている子は、プールの塩素で髪の毛の色が落ちているだけなのに・・・と黒染めを嫌がる子もいました。
2校目、3校目の高校は、そこまでやっていなくて、教師が見て判断しているので、もめることも多かったです。
2校目に勤務した高校は、入学式のときに黒髪でない場合、小学生ぐらいのときの写真を確認して、黒髪でない場合だけ許していました。
中学校までは許されてきたことが、高校では許されないので、余計におかしいと感じる子は多かったと思います。
黒髪強要の理由の1つに、学校のイメージと言われています。
これも、良い生徒に来てほしいというものもあります。
教育困難校と言われている高校は、公立高校でも受験生を増やすために、服装頭髪指導に力を入れているところもあります。
最近は、地域の方の目も厳しく、あの服装はなんだとか、髪の毛の色で、苦情の電話をかけてこられることも多いです。
大阪で行われている裁判がどうなるのかわかりませんが、指導のあり方も変わってくるのかもしれません。