以前
お話しましたが
夫の転勤で
滋賀県大津市に引っ越ししたことがありました
その時
次男のカブは幼稚園の年少さんだったのですが
今はどうなっているのかわかりませんが
当時
こちら(神奈川県)では
幼稚園と言えば私立幼稚園しかなくて
満3歳か4歳か
いずれからかの入園を
選択することができました
桃太郎の時もそうでしたが
私の子育ての方針の中に
ちいさい時から
出来るだけ集団の中で遊ばせ
社会性を養いたいという
考えがあり
カブを満3歳で入園させました
大津市に引っ越しても
もちろん
即
入園させたかったのですが
(そのころは?)関西では
公立幼稚園が主流で
入園は4歳からだということでした
季節はまだ夏でしたので
入園までは半年以上もあります
私は途方にくれました
そんな時
近くの公園で
カブと同じ歳のサト君と
お母さんのIさんに出会い
サト君がクリスチャン系の私立幼稚園に通っていることを知りました
Iさんは
電車で言うと二駅先にあるその幼稚園まで
毎日
自分が車を運転して
送り迎えをしているとのことでした
私は
引っ越してきたばかりだということ
カブをお友だちと遊ばせたいけれど
公立幼稚園にはまだ入れなくて困っている
ことをIさんに告げると
「それじゃ
ウチの幼稚園に入園したら?」
と誘ってくれました
「私は
クリスチャンじゃないし
車は今
夫が通勤に使っているから」
と答えると
「クリスチャンじゃないことは大丈夫だと思います
園長先生に頼んであげますよ
通園は
この子と一緒にカブ君も送り迎えしてあげますよ」と
言ってくれました
私は
それじゃいくらなんだって
私って
図々しすぎやしない
と思いながらも
子供のことには代えられない
という思いの方が強く
Iさんの言葉に甘えることにしたのです
Iさんには
翌年の3月まで
すっかりお世話になってしまいましたが
4月からは
もっとカブをいろいろな家庭環境の子供たちと遊ばせたい
と考えるようになり
近くの公立幼稚園に通わせることにしました
お互いの子供は
別々の幼稚園に通うことになりましたが
それからも
Iさんは
車の助手席に私を乗せて
いろいろな所に連れて行ってくれました
京都の哲学の道を
おしゃべりしながら歩いたことや
大津プリンスホテルのレストランのランチで
始めて食べた
真っ黒なイカスミスパゲティのこと
マンションのひと部屋の
隠れ家のような雑貨屋さんのこと
彼女がよく作ってくれた
甘くておいしいお菓子のこと
瀬田川大橋をわたった所にある
小さな教会のバザーのことを
今でも時々思い出します
あ
そうそう
その時
雑貨屋さんで買ったものって
これなんですよ
陶器で出来た靴の小物入れ
あのころの私って
結構渋好みだったのね~
でもお花も挿せますよ
ひとめぼれしたこちらの絵画
なんとなく
幻想的な感じがひとめで気に入りました
今は
玄関に飾ってあります
結構思い切って
ペアで
しかもスプーン付きで
今では
よく見かけますが
あの頃はレアなコーヒーカップでした
3年間
知らない土地で
やって来られたのは
最初に出会ったのが
Iさんだったことが大きいです
こちらへ戻ってきて
一度
お宅を訪ねましたが
その後はずーっと
年賀状だけのやりとりです
数年前に彼女から
”弟が都内でレストランをオープンしました”
という案内状をいただいていましたが
行けないままでした
が
ようやく
先月行くことができたのです
つ づ く