奇跡のような日 | Live Free!! Climbing Free!!

Live Free!! Climbing Free!!

自由でありたいけれど、自由になれない、クライマーの日々

今日は平日でも大賑わいの末端壁。朝から曇りがちで、今すぐにでも雨が降りそうな1日だった。

午前中は寒かったのでペガサスでアップ。先日まとまった雨が降った割りに、クラックは乾いていた。

お昼寝テラスへは昼前にgo up。アップの甲斐あってか、春うらら1P目は今シーズンで一番まともに登れた。何回登ってもここは良い所だなー。

パートナーが着いて直ぐに2P目をトライ。相変わらずテン山だったけど、全てのムーブとプロテクションのセットをフリーで抜けられた。上部は湿気ぽかったものの、登る分には問題なくてホッとした。

パートナーのビレイの後で、2便目もリードでトライ。パートナーが登っていた時から雨が降ったり止んだりで迷っていたけど、今日の気温が低くてルートが乾いている状態を逃したら絶対後悔すると思ってリードにした。




毎回ドハマりしてた下部の5メートルは、いつになく手足のジャムが決まってクリア。そこから中間のダイクに立つまで半分アドリブで登った。

ここまで登れたら絶対登るつもりでいたのて、足が持つ限りレスト。休んでいる間、色々な思いが去来した。昔一緒に登った仲間の気迫に満ちた背中を思い出して、自分もそれに背中を押される思いだった。


十分に休んでから、ランナウトするレイバックに突っ込む。ここは直ぐに抜けられたけど、最後のワイドのムーブを忘れ、焦って全身を使って滅茶苦茶なムーブで登ってしまった。クラックが途切れ、終了点の木にたどり着いて漸く完登した実感が湧いてきた。

その時の歓声は正面壁まで届いていたみたいだけど。

昨年手は付けたものの全くムーブが解決しなくて、今シーズンもそれは同じだった。それでも登れたのは、天気や壁の状態もあったのだろうけど、精神的なものが一番大きかったと思う。特にレストに思い出したパートナーの背中は、十数年経っても忘れないクライミングの1シーンだった。これで少しは土産話ができたと思うけど、更に話が出来るよう頑張ろう。

次のここでの目標は地上から60m一気に登ること。まずはトワイライト再登だ!