長男:「あ、そうだ。また明日、映画に行くから」
と、長男。
「また」という言い方に引っかかり、
私:「・・・・・『また』とは?」
長男:「そう。いつもの○○さんと」
○○さんは、時々長男と遊んでくれる女子。
と、いうか、今となっては、もはや・・・・・
コミュニケーションが苦手で友達がいなかった長男の、唯一の中学校時代からの友達ではないだろうか・・・・。
3年間バリバリ運動部だった活発女子○○さんだけど、
たまたま趣味が長男と合ったようで、中学校の時から時々一緒に帰ったり、高校も同じ高校だったので時々一緒に帰ったり、大学は別々になったが、半年に1回ぐらいで遊んだりしている。
彼女・・・・ではないらしい。
まあ、私も高校時代の親友で家にも遊びに来たことがあって、お互いの結婚式にも呼んだような、今でも仲良しの男子がいるので、男女の友情は十分にあると思う。
それに、もう、こうなったらむしろ付き合わない方がいい気がする。
付き合うと、いずれ別れちゃうかもしれないから。
そしたら、長男の大事な理解者を失ってしまうから、むしろずるずると仲良くしてもらって欲しい。
んで、お互い、いい年になって、そのときにお互い相手がいなかったら・・・・・
あと、5,6年てところですけど。
なーんて、やっぱり考えちゃう。
だって、長男の黒歴史を知ってるんだよ?
支援学級だった次男のことも、もちろん知ってるだろうし。
その上で、仲良くしてくれる○○さんは、すごいいい人だろうと思う。
で、映画に行って帰ってきて、長男が楽しそうに
長男:「映画、面白かったー!その後3時間ぐらい、二人でだべって帰ってきた。お菓子ももらっちゃった」
私:「お菓子?」
長男:「誕生日プレゼント・・・って」
私:「ああ。ほんと、毎年忘れずにくれるんだねえ。ほんと、いい人」
そんな話をしたあと、長男がバイトに行き、戻ってくると
長男:「今年もバイトで誕生日プレゼントもらったー!!」
私:「よかったね。何もらったの?」
長男:「同学年の人からTシャツとか、先輩からアイスとか。こんなんもらったら、何返したらいいんだろうね。」
私:「あら!このTシャツいいじゃん!わざわざ選んで買ってきてもらって・・・、よかったね。」
長男:「そう。大学生なったし、いいかげん、もっといろんな人と人間関係を構築しなきゃと思って頑張ってんの。
バイトの人全員と、ゆるーく仲良くなるのが目標なの。
こうやってプレゼントもらえるのは、俺、コミュニケーション頑張ってる証拠だよねー?」
私:「ま、単に周りの人が、大人なだけかもしれないけどねーw」
長男:「あはは、それでもいいか。ありがたいねえ」
と、すごく嬉しそう。
ああ、平穏だ・・・・。
学校や公民館から毎日のように電話がかかってきたり、近所に謝ったり、発達外来に行ったり・・・・
そんな日々もやがて、落ち着き・・・・
ああ・・・・・、平穏だ。