長男:「母さん、俺、副部長になった」
といって、長男が帰ってきた。
私:「副部長・・・・、また、当たり障りのない役どころwwww」
長男:「そう、部長がだいたいのことをするから、副部長はたいしたことないんだけどね」
長男は、一応中学の時は運動部だった。
1~2年間は意欲的で成績優秀なリーダー格の部員や保護者から疎まれ続け、ある時は私の目の前で、できる子の保護者からこれ見よがしに、私にあてつけるように、「みんな頑張って部活をややってるの!部活が大好きで必死でやってる友達がいるの!やる気がないなら○○君はもうこなくていいよ!!」とすごい剣幕で怒られてることもあった。
ま、子供を部活で推薦入学させたいから、足を引っ張るうちの子が邪魔なだけなんでしょうけどね。と、思いながら「すいませーん」とだけ言っといた。そこで私がいろいろ言って、親同士で言い合いになっても仕方ない。
んで、長男はどうしたかというと。ひねくれているので
長男:「ここで俺が辞めると、あいつらがバンザーイってなるんなら、3年間きっちり通って、あの親にずっといやな思いをさせてやる」
といって、3年間むしろ部活を続けたという・・・・。どういうことwww?
ま、そんなことを思い出すと、そんな彼が副部長になるなんてすばらしい。
そういえば、この間高校の文化祭があったのだけど、その時に
長男:「母さん、土曜日塾なんだけど、じつは文化祭の打ち上げがあってね・・・・。文化祭でうちの部は3年生が辞めるから、そのお疲れ様会みたいな感じなんだけど・・・・」
私:「へえ、塾休んで行けばいいじゃん。・・・・とは、思うけど・・・・・、変な感じの打ち上げなら自分で考えてやめときなよ」
長男:「お。塾行かなくていいの?」
私:「うん。だって、何のための塾だよ?君が立派に育つための塾だろう?今、そんな君に必要なのは、学力もそうだけど、一番はコミュニケーション力だろう。だったら、塾よりも部活の打ち上げに参加した方がいいに決まってるじゃん」
長男:「よかった。打ち上げはね、学校が終わったらそのまんま制服で近所の焼肉屋さんに行って、みんなで食べ放題を食べながらわいわいやるって感じ。だから、問題ないよ」
私:「おお!素晴らしい!!なんと健全な打ち上げ!!高校生らしい青春の光が見えてくるよw!!ということで、どうぞどうぞ、塾には連絡しとくから。塾はずっとあるんだから。けど、打ち上げは一生に一回だから、行っといで」
という話をした。
中学校の時は「部活の行事とかめんどくせえ」と言ってた長男が、自分から部活の打ち上げに行きたがるなんて・・・。
打ち上げから帰ってきたときも、とってもご機嫌で
長男:「みんなで盛り上がってさー、うちの部活、こだわり派が多くって、肉の焼き方もいちいちこだわったりして云々・・・」
と楽しそうにその様子を話してくれた。
「自分が副部長」という響きが、長男にはとっても新鮮らしく、
「俺が副部長で大丈夫?って先輩たちが心配するんだよねー」「副部長なんて、大した役じゃないんだけどね」「ほんとは兼部してると役員にはなれないんだけどね」
とか、何度も話題に出してくる。
めんどくさそうな顔をしてるけど、やっぱりどこか誇らしげな感じ。
なので、茶化しながらもこっちもなんだかうれしくなった。
ほんと、いい経験をさせてもらってるよ。頑張れ。