インフルエンザが大流行して、学校が休みになってしまった長女。
長女:「ひまだー、暇で死にそう」
というので、
私:「そうそう、そう思うことが大事。人生で一番つらいのは、『何もすることがないこと』かもしれないと、母さんは思うことがあるの。」
長女:「どういうこと?」
私:「母さん、中学校の夏休みと、大学の4年間が暇で暇でたまらなかった。中学生って子どもじゃん?やりたいことはあるのに、お金がないからできなくて、『なんかしたいのに、なんかしたいのに、現実、なんにもやれることが見つからん!』って、ほら、昔はインターネットもなにもないから、とりあえず近所をうろうろするんだけど、それさえも飽きてしまって、むずむずするけど、何もできることがなくって、ほんとうにつらかった」
長女:「大学は?」
私:「田舎の大学で、お金もあんまりなくて、とりあえずバイトのお金で何かしようとは思ったけど、たいしたお金じゃないから遠くに行けるわけでなし、買い物に行ったって何か買えるわけでなし、あんまり暇すぎて『寝よう』とおもって寝たら、薄暗い時間に起きて『あら、早起きした』と思ったけど、なんか様子が違ったから、テレビをつけてみたらなんと夕方の6時で・・・・あまりに暇すぎて、丸一日寝てしまうこともざらだったよ。もがいてももがいても暇で、つらかった。
けどね、その反面、なんつうか・・・・今はそれがいい想い出にもなってる。あんなに暇を経験できたのは良かった。何かしなきゃって思えるようになったからね。てか、あのときにもっと何かすれば良かったな。・・・・っておもったりもするしねえ・・・。」
長女:「ふうん。なんかないかね。すること」
私:「漢検でもしたら?」
長女:「は?なんでいきなり?」
私:「暇なら、少しでも将来に役に立つことをしといた方が、あとあといいんじゃない?って思ったから」
長女:「うーん、兄ちゃん何級?」
私:「中2の時に、受験に役立つかもって、英検と漢検の3級とってたよ?」
長女:「あそ、じゃあ、あたしも3級うける」
私:「小6で?あ、受けるときは中1か・・・。いきなり無理じゃない?5級とかじゃない?」
長女:「いや、5級とか、受験に有利にならないなら受けても意味なくない?3級の問題集買ってよ。」
ってことで、3級の問題集を買ってみた。
そして、夜・・・・
長女が寝た後、ノートが開いたままになっていたので、何となく覗いたら
と、書いてあった。
白塗りには、長男の名前が呼び捨てで書いてある。
長男もノートを見て
長男:「母さん、ひどいよ、これ、俺の名前呼び捨てだし、『○○を見下せ』って・・・・、俺、そんな恨まれるようなことを、かわいい妹にしたことないのに・・・!何かした?俺?何かした???」
確かにうちの子どもたちが口げんかも含め、喧嘩をするのをみたことない。
次の朝、長男が長女に
長男:「お前、ひどいぜ、あれ。あのノート・・・・おれ、お前になにかしたっけ?」
長女:「え?何のこと?・・・・・・・・・あ、見ちゃった?」
私:「確かにひどい書きようw」
長女:「下克上だよ。いろいろあんだよ」
長男:「え???どういうこと?反抗期なの?」
長女:「表には出さない、不満があるんだよ。チャンネルとか、ご飯のおかずとか・・・」
長男:「え・・・・?おれ、ちゃんとお前に聞いてるよ?そしたら、『それでいいよ』っていうじゃん?」
長女:「言わないでやってるんだよ。それでいいと思っていても、鬱憤がたまることもあるのさ。あと、その兄貴面。くそって思うときがある」
長男:「なにそれ、なにそれ、ひどいよ。俺はどうしたらいいんだよwwwww」
長女:「どうもしなくていいよ。・・・・・けど、いつか ミ・ク・ダース!wwww」
楽しそうにしているので、ほったらかした。
次男も漢検受けないかな?受けないだろうなあ・・・。 なんて考えながら・・・。