その先へ 64 | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

フォ〇ストからの再アップのお話です。

毎日20時に数話の更新予定です。

初めましての方も。

お久しぶりな方も。

大宮さんの恋物語・・・楽しんでいただけたら嬉しいです♡

 

ではどぞ♡

 

 

****************************************

 

 

~Side.智~

 

 

 

 

取りつけが終わって。

持ちかえる絵を無造作に包んでいる。

紐をくくりつけ。

来る時と同じように雅紀と二人で持とう・・・と。

持ちあげた瞬間。


   ・・・ジリリリリィィィィィィ!・・・


・・・と防犯ベルが鳴った。

・・・え?

どう・・・して?

見ると和が。

・・・。

・・・。

少し離れたところの。

大きな彫刻の前でびっくりしたように立ちつくしていた。



智:和!

和:・・・あ・・・僕・・・。

雅:触ったの!?

和:う・・・ん・・・。

雅:マジ!?やばいよ!

『ブルー!何があった!』

智:彫刻に触れた。

『・・・まさ・・・グリーンか!』

雅:俺じゃないよ///先入観っ!

和:ごめんなさい・・・僕が・・・。

『・・・。』

和:ごめん・・・なさい・・・。

『とにかく急いで脱出して!すぐに警備会社の人が来ちゃうから!』

智:わかった!



立ちつくしている和の。

腕を・・・ぐっと握る。



智:和・・・行こう。

和:さとにぃ・・・ごめ・・・

智:いいから。



ぎゅっと。

安心させるように一度だけ・・・抱きしめた。

きゅっと。

和が俺に抱きついてくる。

和。

・・・。

・・・。

どうした?

冷静で状況判断ができて。

和はしっかり者だろ?

なのに。

どうして・・・こんな。

こんな・・・弱ってるんだ?


雅:さとにぃ!重くて持てないよ!

智:わかってる!


絵は。

1人では持ちあげるのは無理だ。

苦戦している雅紀に・・・和の腕をつかんだまま走り寄って。

そのまま絵を持って走った。













べルはもう鳴りやんでいた。

走りながら頭の中で考える。

階段下に非常口があったはず。

外へ出るのは入るより簡単。

 

どこからでも出られるはずだ。

とにかく建物から出た方がいい。

一度庭に出て入ってきた裏の通用門から出ればいい。

侵入の痕跡を隠す事はできないかもしれないけど。

もうこうなったら見つからずに逃げる事が最優先だ。



智:階段下の非常口から外に出る!

雅:わかった!



和は。

さっきからもう言葉を発していない。

本当は・・・もっとちゃんと抱きしめて。

気にするな・・・って言ってやりたい・・・けど。

とにかくここを出るのが先だ。

片手で絵を持って片手は和とつないでいる。

絵を持っている方の手が重くて引きちぎれそうなんだけど。

和とつないだ手を離したくはなかった。














廊下を曲がって階段に差し掛かる。

俺と雅紀は絵を持っているから。

ちょっとだけ速度を緩めて。

絵を持ちなおそうと・・・一瞬のつもりでつないでいた和の手を離した。

・・・と。


和:ぁ・・・っ・・・。


小さな・・・声をあげて。

和が落ちて行った。

階段の少し下。

踊り場のところまでの数段。

足を踏み外して落ちてしまった。

走ってきた勢いと。

突然離された手・・・にバランスを崩したんだ。


智:和!

雅:和!


俺は。

持っていた絵を放り投げ。

階段を駆け降り倒れている和を抱き起こした。


智:和!

和:・・・っぅ・・・。

智:和!

和:・・・っつぅ・・・い・・・った・・・。

雅:和!


雅紀が。

ガンガン・・・と絵をひきづりながら降りてきた。

和は。

・・・。

・・・。

見た限り血は出ていない。

体中に触れ。

その・・・無事を確かめる。

顔を見る。

両手でその頬に触れた。
















智:和!

和:ん・・・へ・・・いき・・・。

智:どこが痛む。

和:・・・ここ・・・。


和が指さしたのは。

足首・・・だった。


智:頭は?

和:多分・・・打ってない。

雅:和・・・っ・・・。


振りむくと雅紀が。

泣きそうな顔をして情けなく立っていた。

いろんな事が一気に起きて不安なんだろう。

瞬間・・・急に落ち着く。

俺しっかりしなくちゃって。




 

 

つづく

 

.