フォ〇ストからの再アップのお話です。
毎日20時に数話の更新予定です。
初めましての方も。
お久しぶりな方も。
大宮さんの恋物語・・・楽しんでいただけたら嬉しいです♡
ではどぞ♡
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~Side.智~
取りつけが終わって。
持ちかえる絵を無造作に包んでいる。
紐をくくりつけ。
来る時と同じように雅紀と二人で持とう・・・と。
持ちあげた瞬間。
・・・ジリリリリィィィィィィ!・・・
・・・と防犯ベルが鳴った。
・・・え?
どう・・・して?
見ると和が。
・・・。
・・・。
少し離れたところの。
大きな彫刻の前でびっくりしたように立ちつくしていた。
智:和!
和:・・・あ・・・僕・・・。
雅:触ったの!?
和:う・・・ん・・・。
雅:マジ!?やばいよ!
『ブルー!何があった!』
智:彫刻に触れた。
『・・・まさ・・・グリーンか!』
雅:俺じゃないよ///先入観っ!
和:ごめんなさい・・・僕が・・・。
『・・・。』
和:ごめん・・・なさい・・・。
『とにかく急いで脱出して!すぐに警備会社の人が来ちゃうから!』
智:わかった!
立ちつくしている和の。
腕を・・・ぐっと握る。
智:和・・・行こう。
和:さとにぃ・・・ごめ・・・
智:いいから。
ぎゅっと。
安心させるように一度だけ・・・抱きしめた。
きゅっと。
和が俺に抱きついてくる。
和。
・・・。
・・・。
どうした?
冷静で状況判断ができて。
和はしっかり者だろ?
なのに。
どうして・・・こんな。
こんな・・・弱ってるんだ?
雅:さとにぃ!重くて持てないよ!
智:わかってる!
絵は。
1人では持ちあげるのは無理だ。
苦戦している雅紀に・・・和の腕をつかんだまま走り寄って。
そのまま絵を持って走った。
べルはもう鳴りやんでいた。
走りながら頭の中で考える。
階段下に非常口があったはず。
外へ出るのは入るより簡単。
どこからでも出られるはずだ。
とにかく建物から出た方がいい。
一度庭に出て入ってきた裏の通用門から出ればいい。
侵入の痕跡を隠す事はできないかもしれないけど。
もうこうなったら見つからずに逃げる事が最優先だ。
智:階段下の非常口から外に出る!
雅:わかった!
和は。
さっきからもう言葉を発していない。
本当は・・・もっとちゃんと抱きしめて。
気にするな・・・って言ってやりたい・・・けど。
とにかくここを出るのが先だ。
片手で絵を持って片手は和とつないでいる。
絵を持っている方の手が重くて引きちぎれそうなんだけど。
和とつないだ手を離したくはなかった。
廊下を曲がって階段に差し掛かる。
俺と雅紀は絵を持っているから。
ちょっとだけ速度を緩めて。
絵を持ちなおそうと・・・一瞬のつもりでつないでいた和の手を離した。
・・・と。
和:ぁ・・・っ・・・。
小さな・・・声をあげて。
和が落ちて行った。
階段の少し下。
踊り場のところまでの数段。
足を踏み外して落ちてしまった。
走ってきた勢いと。
突然離された手・・・にバランスを崩したんだ。
智:和!
雅:和!
俺は。
持っていた絵を放り投げ。
階段を駆け降り倒れている和を抱き起こした。
智:和!
和:・・・っぅ・・・。
智:和!
和:・・・っつぅ・・・い・・・った・・・。
雅:和!
雅紀が。
ガンガン・・・と絵をひきづりながら降りてきた。
和は。
・・・。
・・・。
見た限り血は出ていない。
体中に触れ。
その・・・無事を確かめる。
顔を見る。
両手でその頬に触れた。
智:和!
和:ん・・・へ・・・いき・・・。
智:どこが痛む。
和:・・・ここ・・・。
和が指さしたのは。
足首・・・だった。
智:頭は?
和:多分・・・打ってない。
雅:和・・・っ・・・。
振りむくと雅紀が。
泣きそうな顔をして情けなく立っていた。
いろんな事が一気に起きて不安なんだろう。
瞬間・・・急に落ち着く。
俺しっかりしなくちゃって。
つづく
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