大宮さんの恋物語です。
毎日20時更新予定です。
ではでは・・・どぞ・・・。
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Side.N
ぁ・・・見逃し配信。
見れる。
今朝のワイドショー。
・・・どこ・・・?
慌てて僕は・・・よく見るワイドショーの見逃し配信を見た。
1つ目のワイドショーでは・・・ベルクのコンサート映像はあったけど。
僕のことはテロップで紹介されただけで映像はなかった。
次に・・・同じ時間帯に放送されている他のワイドショーを見て。
そこで・・・見つけたベルクの映像。
けっこう長めに尺を取ってくれていて。
じっと・・・スマホの小さな画面を食い入るように見つめていると。
その場面は・・・突然訪れた。
漠然と僕は・・・あのMCの時の映像が流れるのかと思っていたんだけど。
画面に映ったのは・・・そこではなくて。
あの。
トロッコに乗ったおーのさんを・・・下の関係者席から一心に見つめている僕だった。
暗がりに差し込む光で一瞬映った僕は。
軽く口をあけ・・・上を見上げ。
夢見がちに瞳を揺らし・・・惚けたようにおーのさんを見つめていた。
胸の前できゅっと握られた手が。
まるで思いの強さを表しているようで。
間違いなく相葉さんが見た映像はこれだ・・・と確信する。
・・・っていうか・・・うん。
なんていう顔をしているのか・・・。
見られていることを全然意識していない・・・まったくの素の表情。
これじゃあ相葉さんが勘違いしてもしかたないくらい・・・で。
こんな顔が。
全国に放送されたのかと思うと・・・恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない///。
そのまま映像は・・・MCの時の映像になり。
さっきとはうってかわったしっかりとした表情の僕が。
マイクを持っておーのさんに手を振っている映像が流れた。
こっちの顔はもう・・・若干仕事用の顔で。
見られることを意識した顔つきになっている。
そこで・・・ライブ映像は終わり。
スタジオのMCの人が。
映画のことを説明しているのを聞き終えてから。
もう一度僕は・・・再生を戻し。
さっきのあの・・・おーのさんを見上げる僕の顔を見た。
・・・。
・・・。
確かに・・・甘い顔つき。
恋する乙女・・・とまではいかないけどでも。
好きな人を見つめている顔・・・だった。
好きな人。
・・・。
・・・。
え。
待って。
僕。
おーのさんのことが好きなの・・・?
急に沸き起こった思い。
突然ドキドキし始める鼓動。
一瞬で駆け巡るこれまでの記憶。
二人での同居が決まって。
スタッフさんをだますために・・・恋人のフリをしよう・・・ともちかけてからの毎日。
一緒にいてすごく楽しかった。
映画の中の二人のように。
僕たち二人の距離も近づいて・・・ハグだってもう何度もして。
そして僕は・・・大阪へ。
おーのさんのライブを見に行った。
ステージ上のおーのさんはそれはそれはかっこよくて。
でも・・・二人きりになった時のおーのさんはいつものおーのさんで。
あの大阪の夜は・・・とても楽しくて。
自然と同じ部屋で一緒に寝た。
あの時感じた満ち足りた思い・・・安心感・・・は。
僕がおーのさんを。
好きだから・・・なの?
「二宮さん!」
「・・・はっ///・・・い・・・?」
「お待たせしました。リハお願いします!」
「・・・ぁ・・・はぃ///。」
ロケバスに乗り込んできたスタッフさんに呼ばれ。
僕は・・・混乱したままバスを降り。
リハーサルへと・・・向かった。
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つづく