僕らの日々 23 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡


アンケートへのたくさんの方のご参加ありがとうございました♡


とても嬉しかったです(*´ー`*)


4/29中にコメントメッセージでいただいたアンケート回答は全て集計させていただきました。


発表は後日告白シーンのアップの際に、、、♡


それまで少しの間、お待ちくださいませ(*´꒳`*) 




 

大宮さんの恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

 

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Side.O




その間もずっと・・・隙を見てはニノがおしゃべりしてくる。

お腹すいてるから帰りに食べて帰ろうと思うんだけど。

ラーメンとチャーハンとどっちがいいと思う?・・・と。

本番直前までニノが俺に話かけている。

ラーメンとチャーハンか・・・なんて考えたまま本番になったから。

最初のセリフを忘れそうになってちょと慌てる。

ニノは・・・全然慌てるそぶりもなく・・・セリフを言い始めた。

ニノのおしゃべりにはかなり慣れたけど・・・やっぱり直前まで・・・って言うのは。

俺が意識を持っていかれちゃって大変だ///。

それでも・・・一瞬で気を取り直す。

今は本番なんだ。

二人の掛け合いが続く大事な場面。

セリフがメインのシーンだ。



















「ねぇ見て。今度ここ行ってみません?」

「ぇ。なにこれ。カレーうどんなの?」

「そう。この間テレビで見たの。カレーうどんスキって言ってたでしょ?」

「言ってた。マジうまそう。」

「ね。いつ行きます?」

「・・・明日の土曜日は?定休日じゃなければ。」

「定休日じゃない・・・大丈夫です。あ。近くの公園でフリマやってる。そこも行ってみていいですか?」

「いいよ。」

「じゃあ公園のここ。広場の真ん中の噴水のところで。」

「ん。何時?」

「11時くらい?」

「わかった。」

「さすがにフリマに掃除機は売ってないですよね・・・新品の。」

「掃除機?なんで?」

「壊れちゃったんですよ・・・。」

「え。あ・・・じゃあうちのあげるよ。新品。」

「え?掃除機ですよ?」

「この間さ・・・地元の駅ビルで福引があって。」

「・・・。」

「俺・・・掃除機当たったんだよね。」

「すご。強運///。」

「それがさ。新しい掃除機買った時にもらった福引券で掃除機当てちゃったんだよ///。」

「え~・・・なにそれ///。なんか・・・ちょっと・・・もしかして残念な人なの///?」

「言うなって///。」

「フフ・・・///。」



ぽんぽん・・・と。

まるでセリフじゃないみたいに言葉が口を突いて出る。

普通にニノとおしゃべりしているような感じで。

周りに・・・カメラもスタッフさんもたくさんなのに。

全然そういうこと気にならなくて。

ニノしか見えてなくて。

こんな感じ・・・初めてだった。



















ここのシーンも一発OK。

その後は場面転換して・・・二人けっこう飲んだ・・・という設定。

テーブルの上を・・・空のグラスやほぼなくなったつまみに置き換える。

ぁ・・待って・・・と言いながら手を伸ばすニノ。

片付けられそうになったうずらの卵を指でつまむと口へと放り込んだ。



「おいし///。」

「お腹すいてるの///?」

「ちょっとね///。」

「・・・///。」



フフ・・・と照れくさそうに笑うニノが。

おしぼりで指をぬぐう。

俺も・・・汚れているわけでもないのに。

ニノにつられて・・・おしぼりで指をぬぐった。

演技していても。

演技していなくても。

その仕草に釘付けになる。
















そして。

真っ白なおしぼりに視線を落とし。

ニノとこうして映画撮影ができる環境のありがたさに幸せを感じつつ。

必ず終わりが来ることを改めて意識した。

このままずっと。

撮影が終わらなければいいのに・・・なんて。

子どもみたいなことを思ってしまう。

こんなに楽しくて幸せな撮影は初めてだった。

当然だ。

好きな人と一緒にいられるんだから。






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つづく