ホワイトデーのお話(仮)♡おまけ2 | ナツコのブログ

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一つ前に限定記事「ホワイトデーのお話(仮)♡おまけ1」がございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

こちらは続編です///。

 

本編はこちら→「バレンタインのお話(仮)♡1」です。

 

 

 

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もう。

 

起き上がる気力も体力もない和の体を。

 

濡 らした温かいタオルで拭いている。

 

ぺしゃん・・・とうつぶせでベッドに横たわる和。

 

背が・・・汗で濡 れ光っていて。

 

さっきつ ながったばかりなのに・・・そのな まめかしさに・・・下半身がうずく。

 

痛くしないでね・・・と言われたのに。

 

多分・・・痛くした///。

 

それは・・・悪いと思ってるけどでも。

 

あれほどの色 気のある和と・・・初めて経験する快 楽。

 

心も体も高ぶった状態で・・・冷静な思考で欲望をコントロールするのは至難の技で・・・。

 

 

 

「喉・・・乾いちゃった・・・。」

 

「水がいい?」

 

「ぅ・・・ん。」

 

 

俺はベッドから飛び降りると。

 

冷蔵庫をあけ・・・水のペットボトルを取り出した。

 

歩きながら蓋をあけ・・・ゆらりと起き上がった和に手渡す。

 

両手で受け取った和は・・・コクコクと・・・勢いよく飲んでいる。

 

あれほど。

 

声出せば・・・喉も乾くよな・・・///と。

 

ついさっき聞いた和の甘い声を思いだす。

 

 

「もぉ~ニヤニヤしないでよ///。」

 

「・・・してた///?」

 

「してたから///。」

 

「ごめん///。」

 

「飲む?」

 

「・・・ん。」

 

 

受け取って・・・水を飲む俺。

 

飲んで気づく・・・思いの他喉が渇いていたことに。

 

結局・・・受け取った水のペットボトルを。

 

俺はあっという間に飲み干した。

 

和のニヤニヤ笑う顔を見ながら・・・///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「腰。大丈夫?」

 

「ん~・・・腰もだけど。股関節がちょっと・・・///。」

 

「あ~・・・ごめんマジで。」

 

「いいの。謝んないで。」

 

「・・・。」

 

 

ベッドにあぐらをかいている俺に。

 

すり寄り・・・正座する和。

 

いや・・・正座じゃなくて。

 

正座の格好で・・・足をひらいて崩す感じ。

 

お姉さん座り?女の子座りって言うんだっけ?こういうの。

 

体。

 

柔らかいな・・・と。

 

そんなこと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の手を持ち。

 

指を・・・撫で。

 

手きれいよね・・・とつぶやく和。

 

ほら。

 

またそうやって。

 

俺のいいところを・・・教えてくれる。

 

俺もそんな風に。

 

和のいいところを・・・たくさん伝えたい。

 

 

「初恋は実らないって聞くけど。」

 

「・・・。」

 

「実ることもあるんだなぁって・・・今実感してるの。」

 

「・・・ぅん・・・。」

 

「なんかさ。あの頃の・・・小学生の頃の『好き』の感情って。特別な気がしない?」

 

「特別?」

 

「そう。だって恋愛に対してなんの経験値もなくて。」

 

「・・・ぅん。」

 

「学歴とかそういうのも・・・全然関係なくて。って言うかまだ学歴なんて先の話だし。」

 

「・・・。」

 

「いわゆるね。付加価値みたいなものがまったくなくて。その人だけを純粋に見れるって言うか・・・。」

 

「・・・。」

 

「何にも染まってなくて何にも影響受けてないそのままの人間で・・・。」

 

「・・・。」

 

「だからその頃の『好き』ってもうね。直感だけのような気がするの。」

 

「・・・直感・・・。」

 

「そう。人が持ってる本来の・・・第六感的な?」

 

「・・・。」

 

「きっとね。あなたは・・・あの頃から変わった部分もあると思うの。」

 

「・・・。」

 

「だけどね。その・・・本質的な部分は変わってないと思うから。だから。今もこうして・・・僕はあなたを好きなんだと思う。」

 

「・・・。」

 

「なんてね///。」

 

 

照れたように・・・下を向く和。

 

時々・・・こうして素直になって。

 

時々・・・こうして素直な自分に照れる和。

 

どっちの和も・・・かわいくて。

 

きっと・・・和も。

 

本質的な部分はかわっていないんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺も。初恋だったよ。」

 

「・・・ホント?」

 

「多分・・・そう。あの頃はわからなかったけど。今思い返すと。あれは・・・初恋だったって思う。」

 

「じゃあすごいね僕たち。互いに初恋を実らせたってことでしょ?」

 

「そうなるね///。」

 

「すごい・・・///。」

 

 

嬉しそうに笑う和。

 

俺の言葉を信じて疑わず。

 

いや本当のコトなんだけど。

 

こういうところ・・・かわいくて。

 

これから先もずっと・・・守っていきたいと思う。

 

こんな和でいられますように・・・って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生のころからの・・・片思い。

 

ずっとずっと・・・思っていた訳じゃないけど。

 

でもずっと・・・心の中にいた和。

 

ふたたびこうして巡り合えたのも。

 

運命のような気がしてるけど。

 

きっと・・・その運命を引き寄せたのは。

 

2人の強い思いなんだって・・・信じてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・腹減ったな。」

 

「・・・ぅん。動いたからね///。」

 

「なんか食べに行こう。何がいい?」

 

「・・・ん~・・・あ。じゃあせーので言ってみない?」

 

「え///。」

 

「お試しよ?どれほど同じ思いでいるのかってこと。」

 

「え~・・・直感でいいんだよね?」

 

「もちろん///。」

 

「いいよ。じゃあ・・・」

 

「待って待って///ん~・・・はいっ決めた///。」

 

「///じゃあ言うよ。せーの。」

 

「「らーめん!!!」」

 

「え~///そろった///♪」

 

 

ぱぁっと。

 

嬉しそうに笑う和。

 

まるで花が咲いたような・・・その笑顔は。

 

あの日。

 

俺があの体育館裏で見た・・・和の笑顔そのものだった。

 

この先何年たっても。

 

この笑顔を見続けていたい。

 

一番近くで。

 

俺は・・・そう強く思い。

 

笑う和を・・・抱き寄せキスをした。

 

 

 

 

 

 

消えない思い出なら あの日のまま包み込んで

君を強く抱きしめたら 溶けてゆくほど優しく

 

 

 

 

 

 

(本当に)FIN

 

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お付き合いいただきありがとうございました。

 

バレンタインのお話から・・・思いがけず続編を書かせていただきました。

 

智さんの妹さんが・・・ちょっと気がかりだったということと。

 

「初恋」を丁寧に書きたかったこと。

 

そして・・二人のハジメテを///。

 

書きたかったので・・・続編創作となりました///。

 

楽しんでいただけていたら嬉しいです♡

 

 

 

 

 

 

 

ではでは。

 

来てくださってありがとうございました。

 

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