Pretender~プロローグ8 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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大宮さんの恋物語です。

 

今のところプロローグのみのご紹介となりますが。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♡

 

毎日20時の更新です。

 

 

 

 

 

ではでは・・・どぞ///♡

 

 

 

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Side.O




気づいたら。

立ち上がっている俺。

三人も・・・彼を目で追う。

俺も。

彼が・・・店の出口から出る姿を目で追った。

心配だ。



「大丈夫かなぁ。」

「・・・いや。だいぶ危ないよね。」

「送った方がいいかな・・・。」

「酔ったよねきっと。今の一気飲みで。」

「焼酎ストレートだよ?強そうに見えなかったけど。」

「泣きながら飲むとさ。悪酔いしない?なんか心配。」

「ぅん・・・ちゃんと家に帰れれば・・・え!?リーダー!?」

「これ。俺の飲み代。」

「・・・ちょ・・・え・・・っ!?」



俺は・・・財布から1万円を出すと。

三人の。

驚く声を後ろに。

荷物を持って店を走り出た。





















少し待ったけど・・・エレベーターが来なくて。

階段で・・・1階まで降りる。

どっちへ行ったのか。

駅か・・・大通りか。

きょろきょろする俺に。

大通り方向へと・・・フラフラしながら歩いていく彼の背中が見えた。

追いかける。

理由なんてなかった。

もしあるなら・・・そう。

泣かせてしまった・・・という罪悪感だけ。

俺が。

焼酎を一気飲みさせるところまで。

彼を追い詰めたんだ・・・と。

そんな罪悪感があった。

いや。

本当に罪悪感があるのかどうかもわからなかったけど・・・でも。

ほおっておけなかった。

走りながら・・・思う。

少し・・・ふらっとする体。

くらっとする頭。

自分も・・・それなりに酔っていることに気づく。

そう言えば。

さっきからもうずっと。

彼の涙が脳内でグルグルしている。

喉・・・乾いたな。



















数メートル後ろに追いつく。

軽く・・・深呼吸をして。

少しの距離を保ちながら・・・後ろを歩く。

反射的に追いかけてきてしまったけど。

ここから。

どうしたらいいのか。

なんとなく・・・声はかけずらい。

このまま・・・彼が。

無事にタクシーに乗る姿が見られれば。

それはそれで・・・いい。

ちゃんと帰れるのならそれで・・・っ!


















ふらふら・・・と。

建物の壁際へと・・・ふらついた彼が。

そのまま・・・壁に肩をついて。

ずるずると・・・崩れ落ちた。

慌てて駆け寄る俺。



  大丈夫かっ!



片膝ついて肩を抱き。

顔を・・・俺へと向かせる。

目が合う。

・・・。

・・・。

うっすらと開いた・・・涙で濡れた茶色い瞳。

ぽわん・・・と開いた唇からは。



  ・・・な・・・んで・・・



吐息交じりの声が漏れた。

なんで俺がいるのか。

多分そう聞きたいんだろう。

俺だってわからない・・・けど。

俺は。



  一人じゃ危ないだろ



そう言って。

彼を立たせようとした。

でも・・・彼が立とうとしないから。

服をつかんでも脱げそうになるだけで。

全然・・・立たせることができない。


















  も・・・ほ・・・っといて・・・

  ほっとけない

  なに・・・よ

  ・・・ぇ?

  ひどいこと・・・言った・・・く・・・せに・・・

  ・・・

  一人・・・に・・・して・・・



ゆるり・・・と。

俺を押すから。

彼から離れた。

彼は。

壁に手をついて自力で立ち上がると。

フラフラと・・・また。

歩き出した。

拒絶されたことに。

若干の・・・胸の痛みを感じつつ。

でも。

一人にはできないから。

俺はすぐ後ろを・・・歩いていた。

彼がまた。

倒れることがあったら・・・すぐに支えられるように気を付けながら。



















どうして自分が。

ここまでするのか。

もうよくわからなくて。

拒絶されたのに・・・助けようとするなんて。

・・・。

・・・。

そんなにひどいこと言ったか?・・・という思いと。

そんなにひどいこと言ったか・・・という思い。

交差して。

訳がわからなくなっている。

もう。

何が正解で・・・どうしたらいいのかわからなくて。

ただただ。

目の前の彼を。

目で追っていた。


 

 

 

 

 

つづく

 

 

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