Fake it83 | ナツコのブログ

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青さんと黄色さんのBL恋物語です。

 

毎日20時更新予定です。

 

少しずつの更新ですが楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

 ~*~*~*~*~*~*~

 

 





Side.O







「和。」



もう一度・・・静かに。

焦りと心配を隠すように・・・極力優しい声で呼ぶ。

返事はない。

そのまま近づき・・・俺は。

そっと。

ベッドへ座った。


















月明かりに照らされた。

うつぶせの和。

この格好に。

俺は。

見覚えがある。

・・・。

・・・。

和。

もしかして・・・。




「服・・・めくるよ。」



静かに言うと。

そっと・・・なるべく肌に負担にならないように服をめくった。

・・・そこには。



「・・・っ・・・。」



あの日も見た光景。

白い和の背に。

何本もの赤い痕。

ヤツだ。

あの日の・・・あの時の。

和を痛ぶり嬲るあいつ。

金を倍出して。

和にひどいことするあいつが。

今日の客だったのか。

・・・。

・・・。

許せない。





















怒りで声を荒らげそうになり。

すっと・・・息を吸う。

違う。

和は悪くない。

和のせいじゃない。

怒りを。

ぶつけてはいけないんだ。

優しく。

優しく・・・。



「和。」

「・・・智・・・来・・・たの・・・?」

「・・・ん。」



消え入りそうな声。

その声で。

怒りが完全に・・・どこかへ飛んでいき。

和への愛おしさで心がいっぱいになる。

優しくしてあげたい。

その髪を。

そっとなでる。



「なん・・・で・・・。」

「心配だからだよ。当たり前でしょ。」

「・・・。」



和の顔が見えない。

その声だけで。

和の様子を判断する。



















「見せたく・・・なかった・・・の。」

「・・・。」

「こんな・・・俺・・・。」

「・・・。」

「嫌いに・・・なる・・・?」

「なるわけない。」

「・・・。」

「冷やすから。ちょっと待ってて。」

「・・・。」



泣いているかのような和の声に。

俺の方が・・・泣きそうになる。

すっと・・・向こうを向いてしまった和。

・・・。

・・・。

嫌いになんかなるわけない。

そんなこと。

思わないで。






















冷やしたタオルで。

そっと・・・背中の赤を一筋ごと丁寧になぞる。

どうして。

和が。

なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだ。

もう。

もうたくさんだ。

俺は。

・・・。

・・・。

こんな時だけど。

こんな時だからこそ。

和に・・・言った。





















「和。」

「・・・。」

「ボスに・・・会わせて欲しい。話がしたい。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・ダメ・・・よ。」

「・・・どうして・・・。」

「何されるか・・・わからない・・・から・・・。」

「・・・でも・・・」

「その話は・・・なし。」

「・・・。」

「言ったで・・・しょ・・・?」

「・・・・でも。」

「・・・。」

「こんな和。見てられない。」

「・・・大丈夫・・・今日の客は・・・そんなに頻繁じゃ・・・ないから・・・。」

「そういう意味じゃない。」



きつく。

聞こえてしまわなかっただろうか。

怒ったわけじゃないんだ。

でも。

黙ってしまった和。

どうしても俺と。

ボスを会わせる気はないようだ。

ならば。




 

 

つづく