青さんと黄色さんのBL恋物語です。
毎日20時更新予定です。
少しずつの更新ですが楽しんでいただけたら嬉しいです。
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Side.O
「和。」
もう一度・・・静かに。
焦りと心配を隠すように・・・極力優しい声で呼ぶ。
返事はない。
そのまま近づき・・・俺は。
そっと。
ベッドへ座った。
月明かりに照らされた。
うつぶせの和。
この格好に。
俺は。
見覚えがある。
・・・。
・・・。
和。
もしかして・・・。
「服・・・めくるよ。」
静かに言うと。
そっと・・・なるべく肌に負担にならないように服をめくった。
・・・そこには。
「・・・っ・・・。」
あの日も見た光景。
白い和の背に。
何本もの赤い痕。
ヤツだ。
あの日の・・・あの時の。
和を痛ぶり嬲るあいつ。
金を倍出して。
和にひどいことするあいつが。
今日の客だったのか。
・・・。
・・・。
許せない。
怒りで声を荒らげそうになり。
すっと・・・息を吸う。
違う。
和は悪くない。
和のせいじゃない。
怒りを。
ぶつけてはいけないんだ。
優しく。
優しく・・・。
「和。」
「・・・智・・・来・・・たの・・・?」
「・・・ん。」
消え入りそうな声。
その声で。
怒りが完全に・・・どこかへ飛んでいき。
和への愛おしさで心がいっぱいになる。
優しくしてあげたい。
その髪を。
そっとなでる。
「なん・・・で・・・。」
「心配だからだよ。当たり前でしょ。」
「・・・。」
和の顔が見えない。
その声だけで。
和の様子を判断する。
「見せたく・・・なかった・・・の。」
「・・・。」
「こんな・・・俺・・・。」
「・・・。」
「嫌いに・・・なる・・・?」
「なるわけない。」
「・・・。」
「冷やすから。ちょっと待ってて。」
「・・・。」
泣いているかのような和の声に。
俺の方が・・・泣きそうになる。
すっと・・・向こうを向いてしまった和。
・・・。
・・・。
嫌いになんかなるわけない。
そんなこと。
思わないで。
冷やしたタオルで。
そっと・・・背中の赤を一筋ごと丁寧になぞる。
どうして。
和が。
なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだ。
もう。
もうたくさんだ。
俺は。
・・・。
・・・。
こんな時だけど。
こんな時だからこそ。
和に・・・言った。
「和。」
「・・・。」
「ボスに・・・会わせて欲しい。話がしたい。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・ダメ・・・よ。」
「・・・どうして・・・。」
「何されるか・・・わからない・・・から・・・。」
「・・・でも・・・」
「その話は・・・なし。」
「・・・。」
「言ったで・・・しょ・・・?」
「・・・・でも。」
「・・・。」
「こんな和。見てられない。」
「・・・大丈夫・・・今日の客は・・・そんなに頻繁じゃ・・・ないから・・・。」
「そういう意味じゃない。」
きつく。
聞こえてしまわなかっただろうか。
怒ったわけじゃないんだ。
でも。
黙ってしまった和。
どうしても俺と。
ボスを会わせる気はないようだ。
ならば。
つづく