明日は君の旅立ちの日⑮ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を・・・。

 

 

~*~*~*~*~*~*~*~

 

 



「なんでさぁ・・・俺の気持ちを聞かないんだよ。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・だって・・・。」

「・・・。」

「気持ちなんて聞かなくたってわかるもん。」

「なんでわかるんだよ。」

「わかるよ。だって会社辞めるって・・・そういうことじゃん。」

「だからなんでそういうことになるんだよ。」

「・・・。」

「会社とお前は関係ないだろ?」

「・・・。」



関係ない・・・。

そう・・・言われてみれば。

そう・・・かもしれない・・・けど。

でも。

そう思っちゃうじゃん普通。




「じゃあ大野さんは・・・。」

「・・・。」

「・・・俺のこと・・・。」

「好きだよ。」

「・・・。」


あっさりと。

好きだよ・・・と言われ。

驚く。

え。

俺のこと・・・好き・・・?

















「お前のことはずっと好きだった。」

「・・・。」

「多分一目ぼれなんだと思う。」

「・・・。」

「いつかこうなると思ってたけど・・・。」

「・・・。」

「でも俺フラフラしてたし。」

「・・・。」

「あちこち出かけてたし・・・。」

「・・・。」

「だから。今じゃないなって・・・ずっと思ってた。」



ずっと好きだった?

最初の言葉が衝撃的すぎて。

あとの言葉が頭に入ってこない。



「安心してたんだよ。」

「・・・。」

「お前は俺のことずっと好きって・・・安心してた。」

「・・・。」

「俺が会社辞めても。」

「・・・。」

「お前との関係は続くって・・・。」

「・・・。」

「なのにさ。」

「・・・。」

「会社辞めるってなったらお前しれっと俺から離れて行ってさ・・・。」

「しれっとなんてそんな・・・」

「なんかあっさりとさぁ。次の男・・・その西島ってヤツ?に乗り換えやがって・・・。」

「乗り換えたって・・・そうじゃなくて俺は仕事のパートナーとして・・・」

「あせったよ。」

「・・・。」

「お前のこと取り戻さなくちゃって思った。」

「・・・。」



取り戻す?

そんな風に思ったの・・・?

俺のこと?

トクン・・・と。

心が跳ね・・・体が浮きそうな感覚になり。

慌てて俺は・・・テーブルをつかんだ。



「でも・・・どうして・・・。」

「・・・?」

「なんであんなさ・・・『お前の望みは?』みたいな聞き方したの?」

「・・・。」

「好きだって言ってくれれば俺は・・・」

「・・・。」



そう。

どうしてあんな遠回しな聞き方を・・・?

好きだってわかりやすく言ってくれれば。

俺だってもっと・・・





















「だってさ。」

「・・・。」

「わからなかったから・・・お前の今の気持ち。」

「・・・。」

「お前最近俺に冷たいし。」

「・・・。」

「距離・・・感じてたから。」

「・・・。」

「だから俺もう好かれてないのかも・・・って。」

「・・・。」


だんだん声が。

小さくなっていく大野さん。

 

背も・・・どんどん丸くなっていく。


「俺だって不安だったんだ。」


情けなく。

視線をさげ唇をきゅっと噛む大野さん。

こんな・・・自信なさそうな姿。

見たことない。






















「もう好きじゃありませんなんてお前に言われたら俺。」

「・・・。」

「立ち直れないし。」

「・・・。」

「例えばさ・・・全人類から総スカンくらうようなことがあったとしてもさ。」

「・・・。」

「お前だけは絶対に味方でいてくれるって・・・俺信じてたから。」

「・・・。」



それは・・・うん。

あってる。

どんなことがあっても。

俺はこの人の味方でいる自信がある。



























「なのにお前はさ。」

「・・・。」

「『抱いて』とか言っちゃってさ。」

「・・・。」

「こいつ体目当てかよって・・・。」

「・・・。」

「だいたいさぁ・・・気づけよ。俺の気持ちに。」

「・・・。」

「俺が・・・好きでもないヤツと・・・しかも男と。」

「・・・。」

「昨夜みたいな・・・あんなコトするようなヤツに見える?」

「・・・。」



・・・見えない。

って言うかさ。

じゃあ。

あなたも気づいてよ。

俺が。

好きでもない人に抱かれようなんて思うわけないでしょ。


そもそもさ。

『お前俺のこと好きじゃん。』って言われてさ。

俺言ったよね。

『知ってたの?』って。

それでさ・・・伝わらなかった?俺の気持ち。

それすら過去のことだと思ったの?

・・・。

・・・。

でも・・・じゃあ。



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つづく

 

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ありがとうございました。

 

毎日20時更新予定です。

 

楽しんでいただけたら・・・。

 

 

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