【超嵐】~大宮~Love Rainbow② | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

大宮さんのBL物語です。

 

苦手な方はご注意を。

 

 

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平和だな・・・と思う。

 

俺なんかはもう。

 

すでに今日上司から出社そうそうに怒られていて。

 

朝からずっとブルーな気分が続いている。

 

まあ・・・怒られてもしかたない。

 

営業として仕事をしている以上。

 

それなりに数字をとらなくちゃいけないのはわかっている。

 

でも俺は・・・いわゆるその数字ってやつがとれない。

 

押しが弱い・・・と言われていて。

 

それは自分でも認めている。

 

さらには・・・空気が読めないだの。

 

察しが悪いだの。

 

言われたい放題だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ・・・成績が振るわないから何を言われてもしかたない。

 

ノルマのある会社ではないけど・・・毎月成績が発表されて。

 

俺は・・・数人の人たちといつもビリ争いをしていた。

 

一流の財閥系の大手商社の営業マンではあるけれど。

 

我ながら・・・さえない方の営業マンだと思っていて。

 

自信なんてものはもうとっくにどこかに忘れてしまっている。

 

こんな生活・・・もう何年も繰り返していて。

 

同期がどんどん昇進や栄転していく中。

 

これから先も・・・俺にはこの生活が何十年もずっと続いていくのか・・・と。

 

そんな事を思ってため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

付き合っていた彼女とも。

 

かなり前から・・・なんとなくギクシャクし始め。

 

連絡が途絶えてから軽く数か月は経ってる。

 

もう・・・多分終わってる。

 

いわゆる自然消滅ってヤツだ。

 

同じ会社なのに不思議なくらい会わないのが・・・救いと言えば救いだけど。

 

それよりも今は・・・仕事の方で頭がいっぱいで。

 

せめて。

 

先月大阪へ異動になった先輩の置き土産の・・・あのA社との大口の案件だけは。

 

なんとかつなげていかなくちゃ。

 

あれだけは死守しなくちゃ・・・と。

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思ったよりも早く運ばれてきたAランチのハンバーグ。

 

これが・・・なかなかボリュームがあって美味い。

 

味の事は・・・そんなによくはわからないけど・・・でも。

 

そんな俺でもずいぶんと手が込んでいることだけはわかった。

 

一度も手を止めずに全部をたいらげた俺。

 

空の皿が片付けられて行く。

 

スマートな仕草。

 

さっきから全然俺の邪魔をしないサービス。

 

水さえ・・・いつつがれたか気づかないくらいだった。

 

なかなか居心地がいいな・・・なんて思っていたら。

 

いいタイミングで。

 

多分俺のと思われるアイスコーヒーが運ばれてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

席の近くにやってきて・・・そこでやっと気づく。

 

ずいぶんとぎこちない子だな・・・って。

 

片手で持ったトレーの上に乗った背の高いグラスのアイスコーヒーが。

 

もうすでに・・・ガタガタ震えている。

 

俺よりもテーブルよりも・・・そのアイスコーヒーに気を取られている店員。

 

心配になって顔を見つめる。

 

瞬きもしないでアイスコーヒーを。


少し寄り目がちに見ているその表情は・・・かなり幼く見える。

 

薄暗い照明の中でも・・・その肌がキレイなのが際立っていて。

 

集中しすぎているのか。

 

口が・・・すごくとがっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お待たせしました・・・と俺に。

 

って言うかアイスコーヒーに向かって小さな声で言うと。

 

少し屈んで・・・アイスコーヒーより先にコースターをテーブルに置いた。

 

瞬間。

 

すーっと。

 

まるで。

 

スローモーションのように・・・斜めになったトレーの上をコーヒーが滑り。

 

コン・・・とトレーの縁にあたる。

 

ぁ・・・とその子が小さく声を出した瞬間には・・・もう。

 

テーブルの上にアイスコーヒーがぶちまけられていた。   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸い・・・低い位置からだったから。

 

テーブルに落ちてもグラスは割れなかったけど。

 

なみなみとつがれていたアイスコーヒーが。

 

まるで茶色の海のようにテーブルに広がっていく。

 

俺よりも。

 

隣のテーブルの女子が・・・きゃぁ!・・・と大声をあげた。

 

その声で。

 

やっと我に返った俺は・・・ずずっとイスをひき。

 

慌ててテーブルから離れた。

 

 

 

 

 

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つづく

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毎日20時に更新です。

 

楽しんでいただけたら・・・。

 

ではでは。

 

来てくださってありがとうございました。