三ツ矢サイダー~馴れ初め編①~ | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

お話書かせていただきました///。

 

大宮さんのBLです。

 

苦手な方はご注意を。

 

こちらは続編です。

 

本編はこちら→「三ツ矢サイダー①」

 

では・・・どぞ♪

 

 

 

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

image

 

Side.Sakurai

 

 

 

 

 

ふわ

 

ふわ

 

 

 

定期的に・・・頬に触れる何か。

 

そのくすぐったさに・・・意識が浮上し始める。

 

目は閉じたままだけどわかる・・・その部屋の明るさに。

 

夜が明け・・・朝が来たことを知る。

 

ん・・・っと。

 

体を動かそうとするけど動かない。

 

腕に何かが乗っている。

 

はぁ・・・と大きく息を吐きながら・・ゆっくりと目をあけ。

 

動かない腕を見下ろすと。

 

そこには。

 

・・・。

 

・・・。

 

ニノがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の腕を抱くようにして眠っているニノ。

 

うつぶせの半身が俺の腕に乗っかっている。

 

夢うつつの・・・俺の目に飛び込んでくるのは。

 

軽く上を向いているニノの。

 

閉じられた目の・・・まつ毛。

 

ふっくらとした頬。

 

そして・・・うっすら開いたぽってり唇。

 

そこからすぅすぅ洩れる寝息まで可視化できそうなほどの至近距離。

 

俺の頬に触れていたのは・・・ニノの呼吸。

 

だから・・・くすぐりが定期的だったのか・・・と。

 

・・・。

 

・・・。

 

状況を把握したとたん・・・一気に意識が覚醒し焦る。

 

・・や。

 

こ・・・れ・・・。

 

これって。

 

この体勢って。

 

やばくね///?

 

・・・と思いつつ。

 

なぜか口元がにやける。

 

右腕に乗る体温とその体の柔らかさに。

 

朝っぱらから・・・その・・・いろいろと刺激を受けちゃって///。

 

いやいや・・・刺激ってなんだよ///。

 

って言うか俺・・・喜んでる場合じゃなくね?

 

えと・・・二宮君。

 

その・・・俺を。

 

どなたかと勘違いなさってませんか///?

 

俺は。

 

飛び起きたい衝動をぐっと押え。

 

そっと・・・目だけでそのままあたりを見渡し。

 

ニノの彼氏・・・大野さんを探す。

 

でもそこにいたのは・・・相葉君だけで。

 

窓に向かって元気よくラジオ体操している相葉君がいるだけだった。

 

松本君と大野さんは・・・いない。

 

いない・・・よな・・・?

 

ニノを起こさないように・・・とぐん・・・と首だけをのけぞらせ部屋の中を隅の方まで見渡したけど。

 

うん。

 

いない。

 

ならば・・・と。

 

俺は・・・もう一度。

 

俺の腕にしがみつき眠るニノを・・・そっと見つめた。

 

うん。

 

・・・。

 

・・・。

 

やっぱりかわいいなぁ///。

 

子どもみたい。

 

そっと・・・その頬を。

 

一瞬だけ・・・指の背でなで///。

 

そして・・・ゆっくりとその腕をとき起き上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がり。

 

眠るニノを見下ろす。

 

俺がいなくなったことで・・・居心地が悪くなったのか。

 

ん・・・と言いながら寝がえりをうち横向きになったニノ。

 

目にかかる髪が・・・朝なのに色っぽい。

 

寝乱れた姿。

 

胸元は・・・抱えた布団で上手く隠れているけど。

 

でもその・・・足が。

 

なまめかしい足が///また・・・浴衣の裾がはだけて見えちゃって///。

 

足先の・・・クルンと丸まった指が。

 

妙にかわいくて///目が離せない。

 

俺は。

 

きっと昨夜・・・大野さんがさんざん触れたであろその足を隠そうと///。

 

さっとかがんで・・・その裾を急いで直し。

 

布団を引っ張ると・・・その足にそっとかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜。

 

たっぷり大浴場で時間をつぶした俺たち三人。

 

もう遅い時間だったから・・・俺たちしかいなくて。

 

特に相葉君はのぼせそうになりながら・・・それでも。

 

約束の1時間からさらに30分待って。

 

だって松本君が・・・大野さんはタフだって言うから///だから。

 

間違っても最中に帰ってはいけない・・・と思い。

 

半身浴しながら・・・いや・・・ほぼほぼ体はお湯から出ていたけど///。

 

なんとか三人で時間をつぶしていた。

 

その時に・・・少しだけ聞いた大野さんとニノのこと。

 

相葉君と松本君も・・・詳しいことはわからないんだけど。

 

どうやら・・・昨年秋に行われた半期に一度の会社の決起集会の頃に。

 

付き合い始めたらしい・・・ということ。

 

相葉君が。

 

ちょうどその頃から。

 

二人でランチをする姿を目撃し始めたから・・・と言う。

 

あの決起集会は。

 

ホテルの宴会場を貸し切って行い。

 

優秀な社員が表彰され。

 

みんなの士気を高め・・・その後ブッフェで懇親会を行う。

 

そんな流れだったはずだ。

 

俺は・・・人事部として。

 

会場の外で・・・受付やら雑用をやっていたから・・・だから。

 

あまり中の様子は知らなくて。

 

ああ・・・・ブッフェはちゃんと参加できたけど。

 

そもそもああいう社内の行事は総務部がしきってやるから。

 

俺たち人事はお手伝いをする形になるし。

 

確か打ち合わせの時に・・・ニノがいたことは覚えているけど。

 

あの時・・・大野さんとニノがどういうふうに接近したのか。

 

いや・・・もしかしたらそれ以前からか?・・・とか。

 

そういう詳細は。

 

結局相葉君も松本君もわからずじまいだ・・・と言う。

 

当の本人が照れてあまり話してくれないから・・・と。

 

相葉君はそう言っていた。

 

もちろん大野さんにはとてもじゃないけど聞けない・・・と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもさ。」

 

「・・・ん~?」

 

 

 

松本君が話し始める。

 

相葉君は・・・もう熱くてたまらないようで。

 

へりのところに座り・・・足首だけお湯につかっているような状態。

 

後ろに手をついている。

 

って言うかさ・・・前隠せや///。

 

 

 

「男同士の付き合いってさ・・・いろいろあるんじゃね?」

 

「いろいろって?」

 

「公にできない感じ・・・がさ。」

 

「ああ・・・内緒ってこと?」

 

「そう。」

 

「でもそういうの・・・大野さんからは・・・全然感じられないけど。」

 

「まあな。だから余計にニノが気ぃ使ってるのかもな。」

 

 

 

男同士。

 

公にできない。

 

まあ・・・そうだろうな。

 

若い人は今はもう・・・そうでもないのかもしれないけど。

 

現に俺も・・・何の抵抗もないけど。

 

でも年齢が上の方の人たちには。

 

なかなか・・・その・・・受け入れてもらうのは難しいかも・・・だし。

 

ましてや職場で・・・社内で・・・となると。

 

仕事にも影響するから・・・隠さなくちゃいけないんだろうし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもさぁ・・・なんかさぁ・・・大野さんってあんなだけど人気なんだよね。女子がほおっておかないじゃん。」

 

「だな。」

 

「見た?宴会の時。女子がさ。いっぱい大野さんにお酒つぎに行ってたし。」

 

「見た見た。あの人さ・・・ニノと付き合い始めてちょっと変わったじゃん。」

 

「変わった。少しだけ近づきやすくなったよね。」

 

「まあ・・・まだまだ愛想は悪いけどな。でもさ・・・女子ってさ・・・ああいうアブナイ感じに魅かれること多くね?」

 

「わかる///俺この間営業事務の女子に言われた。相葉さん安全すぎるって。あれ褒め言葉じゃないよねきっと。」

 

「褒め言葉じゃないよそれ。でもなぁ・・・女子は安全安心を求めると思ってたけどな。」

 

「って言うかさ・・・どっちかって言うと松潤もアブナイ方だけど?ねえ?櫻井さん?」

 

「ぇ・・・あ///うん・・・そ・・・だね。」

 

「え~・・・俺チョー安全さんだけど。」

 

「全然安全さんじゃないよ///!」

 

「はぁ?どういう意味だよ。」

 

「だってさ・・・」

 

 

やんややんや。

 

二人の言い合いが始まる。

 

ホント・・・この二人は。

 

仲がいい///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局部屋に戻った時には。

 

コトが終わっていて。

 

もう・・・すっかり電気も消されていて///。

 

ごそごそと・・・三人で適当にあいている布団にもぐった。

 

大野さんとニノは・・・一つの布団で一緒に眠っていて。

 

俺はその隣に横になる。

 

暗闇になれると・・・見えてくる二人の輪郭。

 

大野さんの腕の中にすっぽりと入りこんでいる様子のニノは。

 

俺からはもうほとんど見えなくて。

 

大野さんは・・・ニノをまるで守るようにしてその腕でがっつりと包み込み・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「櫻井さん。おはようございます。」

 

「あ///お・・・はよ///。」

 

 

ラジオ体操が終わったのか。

 

今度はストレッチをしながら・・・俺に挨拶をする相葉君。

 

その声で・・・我に帰る。

 

 

「あ・・・大野さんは・・・?」

 

「風呂行きました。」

 

「そう・・・松本君は?」

 

「走ってくるって・・・外行っちゃいました。」

 

「へぇ・・・すごいね。」

 

「ストイックだから・・・松潤は。櫻井さんは?お風呂どうしますか?」

 

「風呂・・・か・・・。」

 

 

朝風呂も悪くない。

 

昨夜さんざん・・・もういいってほど入ったけど・・・でも。

 

やっぱりせっかくだから朝の大浴場にも入りたい。

 

露天風呂もあるし。

 

ただ・・・今大浴場には大野さんがいて。

 

今行くとそこで会うことになる。

 

だから・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

いや。

 

もしかしたら・・・いろいろと聞くいい機会かもしれない。

 

裸の付き合い的な。

 

それに。

 

俺が味方だって。

 

ニノのことはなんとも思ってないって伝えた方がいいかも。

 

こじれると厄介だし。

 

早い方が・・・いいよな。

 

うん。

 

チャンスは今じゃね?

 

俺は意を決して。

 

相葉君に「風呂行ってくる。」と言い。

 

いまだ・・・スヤスヤと眠っているニノを見下ろし。

 

昨夜どんだけだったんだよ///と思いながら。

 

風呂へと向かった。

 

 

 

つづく

 

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

ご訪問ありがとうございます。

 

毎日20時更新予定です。

 

楽しんでいただけたら・・・♡

 

 

 

 

ではでは。

 

来てくださってありがとうございました。