sugar~Beach ver.~46♪ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

こちらは大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜

 

 

 

 

「いじめもそうだけど・・・。」

 

「・・・。」

 

「なんかそういうの全部・・・もうヤになっちゃってさ・・・それでここに逃げてきたの。」

 

「・・・。」

 

「ここは何もないから。」

 

「・・・。」

 

「何も考えなくてすむから。」

 

「・・・。」

 

「自分をキライにならなくてすむ。」

 

「・・・。」

 

「だからもう日本へは・・・」

 

「でも。」

 

「・・・。」

 

「抱かれなかったんでしょ?」

 

「・・・。」

 

「最終的に・・・ちゃんと道をはずさずに・・・」

 

「結果的にはね。でも俺はホテルに行ったの。」

 

「・・・。」

 

「わかる?俺は自分に都合の悪い人を排除しようとして。」

 

「・・・。」

 

「自分に言い寄ってくる人を利用しようとして。」

 

「・・・。」

 

「体を差し出そうとしたの。駆け引きとかしちゃうのよ。モラルのかけらもないでしょ。」

 

「・・・。」

 

「ヤな奴なのよ俺。」

 

「・・・。」

 

「ね。」

 

「・・・。」

 

「嫌いに・・・なったでしょ。」

 

 

 

 

嫌いになんか・・・ならない。

 

ならないよ和。

 

だってそんなに。

 

傷ついた顔して。

 

嫌いにならないでって顔して。

 

見つめられたら・・・さ。

 

嫌いになんて・・ならない。

 

いや。

 

なれないから。

 

だって踏みとどまったんだから。

 

和。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぱい傷ついて。

 

いっぱい悩んだんだな。

 

あまり自分のことを話さない和の。

 

心の奥に触れた様な気がした。

 

 

 

「嫌いになんかなる訳・・・」

 

「なんで・・・あなたがそんな顔するの?」

 

「・・・。」

 

 

 

俺。

 

どんな顔してる?

 

 

 

「眉間にしわ寄せちゃって。」

 

「・・・。」

 

 

 

すっと。

 

伸びてきた和の指が。

 

俺の眉間に触れる。

 

優しい指。

 

もしかして俺達。

 

付き合ってたっけ?

 

そんな事思わせるくらい。

 

自然に触れる・・・愛情に満ちた指先。

 

 

 

「そんな顔しないで。」

 

「・・・。」

 

「あなたが傷付く必要はないんだから。」

 

「・・・。」

 

「悲しい顔しないでよ。」

 

「・・・。」

 

 

 

慰めたいのに・・・慰められている俺。

 

すっと。

 

眉間にあった手が外され。

 

今度は俺の手をすっととる和。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「優しいんだね。」

 

 

 

そう言うと。

 

まるでつかまるかのように。

 

和が俺の手を握った。

 

 

 

「ねぇ・・・見てあの星。」

 

 

 

和が指をさす。

 

どの星のことかわからないんだけど。

 

そっちの方向を見る。

 

 

 

「月があるけど・・・あっちの空は星がキレイに見えるでしょ。」

 

「・・・ぅん。」

 

「どんなに頑張って生きてもさ。人間は死ぬの。」

 

「・・・。」

 

「星たちに比べたら人の寿命なんてあっという間よ?」

 

「・・・。」

 

「あなたと俺・・・いつかは二人も星屑になるの。」

 

「・・・。」

 

「最後はお星さまになるのよ。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・その時に一緒にっ・・・ぁ。」

 

 

 

抱きしめた。

 

思いは強かったけど。

 

でも優しく。

 

和が・・・壊れてしまわないようにそっと抱きしめる。

 

ふわっと吹く潮風。

 

和の髪が風で揺れ。

 

俺の頬をなでる。

 

いつか・・・の話じゃなくて。

 

今・・・の話。

 

和は・・・何をあきらめてるの?

 

まだまだこれからの人生なんだ。

 

あっという間の寿命なら。

 

だったら余計に輝かせなくちゃ。

 

いつかは星屑になる・・・なんて。

 

それも駆け引きなの?

 

俺をあきらめさせようと・・・駆け引きしてるの?

 

もしそうなら。

 

そんな駆け引きは月と太陽に預けて。

 

遠くの星なんて見ないで。

 

ただ俺を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今目の前の俺を見て。」

 

「・・・。」

 

「ただ俺を見つめて。」

 

「・・・。」

 

 

 

抱きしめた腕の中の和へ。

 

まるで祈るように思いを伝える。

 

大事なのは今じゃないの?

 

 

 

「キザな事言うんだね。」

 

「・・・。」

 

「なんか・・・照れる///。」

 

「・・・。」

 

「でも俺わかるの。もし日本に戻ったらまた同じ・・・」

 

「わかってるのは。」

 

「・・・。」

 

「もうすぐ今日が終わるってことだけ。」

 

「・・・。」

 

「そしてまた来る明日を・・・。」

 

「・・・。」

 

「繰り返されるその毎日を。」

 

「・・・。」

 

「ただ俺と生きて欲しいだけなんだ。」

 

「・・・。」

 

 

 

ぎゅっと。

 

想いが伝わるように抱きしめる。

 

自分でも・・・必死すぎて何を言ってるのかわからなくなってきたけど。

 

いつかは二人も星屑になるのなら。

 

それまで二人でいようよ。

 

あっという間なら。

 

刹那の夢でいい。

 

終わりにしないで。

 

二人で同じ夢を・・・。

 

 

 

 

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つづく

 

 

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