sugar~Beach ver.~44♪ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

こちらは大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜

 

 

「それは・・・」

 

「ねぇどうしたのよ。何怒ってんの?」

 

「・・・。」

 

「ぁ・・・。」

 

「・・・。」

 

「もしかして。」

 

「・・・。」

 

「俺が・・・誰かとしけこんでるとでも思った?」

 

「そんな言い方・・・。」

 

「・・・。」

 

「聞きたくない。」

 

 

 

まさに今。

 

そう思っていたから。

 

自分が・・・和とエム。

 

そう・・・まさにしけこんでいると思っていたから。

 

だから図星で。

 

でもそれを和の口からは聞きたくなくて。

 

思ったよりも強い口調になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん。ここで・・・話してただけだよ。」

 

 

素直に謝る和に。

 

居心地が悪くなる。

 

って言うか・・・エムとは何の話をしていたの?

 

いや。

 

話したいのはそういうことじゃなくて。

 

違う・・・話したいとかじゃない。

 

もっと近づきたい。

 

隣に。

 

でもそれすらできなくて。

 

立ったままの俺。

 

時間だけが・・・過ぎて行く。

 

 

 

「でもさ。」

 

「・・・。」

 

 

 

突然和が話し出す。

 

俺を・・・見てはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分だってしけこんでたじゃん。」

 

「・・・。」

 

「あの女優さん・・・ほら・・・プールでの撮影の時にさ。あなたのことずっと見てた女優さん。」

 

「・・・。」

 

「いいことしてたんじゃないの?二人で。」

 

「してないよ。」

 

「あの人いい人だよね。俺にも笑顔で挨拶してくれるの。」

 

「・・・。」

 

「ああいう人と付き合えば?」

 

「・・・。」

 

 

 

どんな顔して・・・和が言っているのか知りたくて。

 

知りたい気持ちの方が先だって。

 

躊躇していたはずなのに・・・すっと隣に座る俺。

 

少しの明かりの中・・・うっすらと見える和の表情。

 

寂しそうに見えるのは・・・俺の気のせい?

 

こっちを見ない和に。

 

俺は話かけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺が付き合いたいのは君だよ。」

 

「・・・。」

 

「好きだ。」

 

「だから遠距離は無理・・・」

 

「俺がここに残る。」

 

「・・・はぁ?」

 

「こっちで暮らす。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・」

 

「カメラマンになるんじゃないの?」

 

「それは・・・」

 

「亀さん言ってたよあなたの事。センスあるって。」

 

「・・・。」

 

 

 

いつの間に亀さんとも。

 

そんな話を?

 

和。

 

誰からも好かれるんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カメラマンになりたいから前の仕事辞めたんでしょ?」

 

「そうだけど。でもそれよりも俺は君の方が大事で・・・」

 

「そんなのあなたらしくない。」

 

「・・・。」

 

「あなたらしくないよ。」

 

 

 

すっと・・・立ち上がる和にきっぱりと強く言われ。

 

思わず俺も立ち上がる・・・けど。

 

その責められるような言い方に・・・言葉が出ない。

 

じゃあ。

 

どうすればいいんだ。

 

だって俺は。

 

 

 

「君のためなら・・・カメラマンになる夢を捨てられる。」

 

「・・・あのね。」

 

「・・・。」

 

「そもそも大事な事忘れてるから。俺達男同士だからね?」

 

「・・・。」

 

「ちょっと舞い上がってるだけだよ。」

 

「・・・。」

 

「あなたは日本に戻って。」

 

「・・・。」

 

「俺はここで暮らす。」

 

「どうして・・・。」

 

「・・・ん?」

 

「どうして・・・日本に戻らないの?」

 

「・・・。」

 

 

 

そう。

 

和が日本に戻らないのは。

 

何か理由があるように思うから。

 

ここに留まりたい・・・というよりも。

 

帰りたくない・・・という頑なな理由。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何か・・・。」

 

「・・・。」

 

「いじめの他に・・・何か理由があるんじゃないの?」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「するどいね。」

 

「・・・。」

 

「なんでわかったの?」

 

「好きだから。」

 

「・・・。」

 

「君が好きだから。」

 

「・・・。」

 

「なんとなくわかる。」

 

「・・・。」

 

 

 

ふっと。

 

和の口もとが緩む。

 

甘えた様な瞳で俺を見る。

 

ねえ。

 

どれほど俺を惚れさせるの?

 

もういっぱいいっぱいだと思っていた和への思いが。

 

まだまだ・・・どんどん膨らんで行くのを感じた。

 

 

.

 

.

 

つづく

 

 

〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜

 

ご訪問ありがとうございます。

 

毎日0時8時16時の更新です。

 

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