sugar62♪ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

こちらは大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜

 

 

 

 

Side.O

 

 

 

パカっと目が覚める。

 

昨日は・・・熱を出して咳をして。

 

かなり具合が悪かったはずなのに。

 

そんなこと忘れるくらい今は体が軽い。

 

起き上がり・・・しばしベッドの周りを見回し。

 

枕の横に置いてあるペットボトルを手に取りコクコク・・・と飲み干す。

 

喉が潤い・・・頭がクリアになってくる。

 

・・・。

 

・・・。

 

ニノ。

 

昨夜来てくれた。

 

夢のようにうっすらとした記憶だけど。

 

今まで食った中で一番おいしかった雑炊と。

 

俺を上から覗き込むその茶色い瞳は・・・しっかりと覚えている。

 

ニノ。

 

いるよって言ってくれたけど。

 

ホントに・・・いてくれているのかどうか。

 

ベッドのある部屋にはいなくて。

 

いるとしたら向こうの部屋。

 

俺は。

 

もしかしたらもうニノはいないかもしれない・・・と。

 

そう自分に予防線を張って。

 

そっとベッドを降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも。

 

すぐに。

 

ニノを見つけた。

 

ソファの上に・・・丸まって眠っているニノ。

 

どこから見つけてきたのか。

 

着ているのは・・・この間ニノが泊まった時に俺が貸したTシャツとハーパン。

 

洗濯済みの綺麗なTシャツとハーパンが干されたままの状態で窓のところに吊るしてあるのに。

 

くしゃくしゃで・・・丸まって置いてあったはずのそれを着ている。

 

まるでそのTシャツとハーパンが・・・この部屋での自分の着る物とでも思っているかのようで。

 

そんなことだけでもう。

 

息苦しさを感じるくらい・・・愛おしさが溢れ出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そっと・・・起こさないように近づき。

 

ソファのすぐそばに膝まづいた。

 

あまりにも丸まりすぎていて。

 

ほぼほぼ顔が見えない。

 

組んだ腕の隙間から少しだけ見えるのは・・・閉じた片方の目だけ。

 

白い肌にくっきりとした長い睫毛。

 

長めの前髪が瞼に影を落とす。

 

たったそれだけなのに。

 

キレイだな・・・と。

 

見とれる。

 

そしてゆっくりと・・・ニノのすべてを見つめる。

 

くしゃっとなった髪が・・・ここでの寝苦しさを。

 

複雑に組まれた腕が・・・関節の柔らかさを物語っている。

 

足をずらし曲げ足首を絡め。

 

狭いソファに上手く収まっているニノ。

 

触れたい・・・んだけど。

 

どこに触れていいのかわからないくらい。

 

まるで元々球体だったかのようにくるん・・・と丸くなっているニノの体。

 

ずっとずっと・・・見ていたい。

 

けど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ・・・ん・・・

 

 

 

そう言って。

 

ずずっと・・・少しだけ動いたニノ。

 

でも・・・夢うつつの中にも。

 

ソファで寝ている自覚があるのか。

 

伸ばそうとした腕を・・・また縮め両手首をくるん・・・と絡め。

 

そこに・・・まるで猫のように顔を埋もらせてしまった。

 

もう・・・俺からは。

 

ニノの顔は見えない。

 

腕の内側の・・・白くて柔らかそうな肌が見えるだけだ。

 

って言うか・・・寝にくいよなこれじゃあ。

 

名残惜しいけど俺は。

 

思いきって。

 

その・・・組まれた細い手首に手を添えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぽろん・・・と零れ落ちてしまわないように。

 

その手をそっと支えながら・・・まるで紐解くかのように腕のからまりをゆっくりと解く。

 

奥からやっと出てきた顔が。

 

まぶしいのか・・・眉間にしわが寄っていてしかめっ面だ。

 

そんな・・・不機嫌そうな顔ですら。

 

かわいくて笑みがこぼれる。

 

 

 

「ニノ。」

 

「・・・。」

 

「・・・ニノ。」

 

「・・・ん・・・。」

 

「おはよ。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「ん・・・ぁ・・・せ・・・んぱい・・・。」

 

「ぅん。昨夜はありがとう。」

 

「・・・ぅ・・・ん・・・具合・・・どう・・・ふわぁ・・・ぁっ。」

 

 

 

言いながら・・・ふわんと口をあけてあくびするニノ。

 

心配しながらも・・・その緩い感じがニノらしくて。

 

目尻が下がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「平気だよ。もう全然よくなった。」

 

「・・・ホント・・・?」

 

「・・・ん。ありがとう。ニノのおかげだよ。」

 

「・・・。」

 

 

 

じっと。

 

俺を見つめるニノ。

 

あくびのせいか・・・瞳が潤んでいて。

 

まだ少しぼんやりとしている。

 

そんな目を・・・くいっと・・・手でこすると。

 

ニノが言った。

 

 

 

 

.

 

 

つづく