こちらは大宮さんBL物語です。
苦手な方はご注意を///。
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途中・・・開いていたスーパーで買い物をして。
またタクシーに乗って。
先輩の家についた。
部屋の前で。
鍵をあけようとした・・・けど。
一瞬躊躇する。
もしも。
誰か・・・いたらどうする?
そう言えば。
先輩に彼女がいるか・・・とか聞いてなかった。
誰か・・・女子がいて。
先輩の看病をしていたら?
ううん・・・看病だけならまだしも。
例えばベッドの上で。
・・・。
・・・。
ずきん・・・と胸が痛む。
熱くこみ上げてくるものを感じて。
あわててその想像を打ち消す。
でも。
・・・。
・・・。
どうやっても。
なかなか鍵を開ける勇気がでない。
俺らしくないけど。
強引に進めるのが怖い。
そっと・・・扉に耳をつけて中の様子をうかがうけど。
何も聞こえなかった。
どう・・・しよう。
どうしたら。
俺は。
スマホを出して・・・先輩にLINEをした。
だってもう。
いつまでもここに立ってる訳にいかないから。
風邪大丈夫?
そう打ち込む。
風邪ひいたって俺が知ってるの・・・不思議じゃないもんね。
今日うーさんがsugarに来るのは先輩も知ってたはずだし。
だからおかしくない質問だし。
じっと画面を見てるけどなかなか既読にならない。
寝てたら・・・どうしよう。
もしそうだったら。
俺はこの鍵を・・・。
あ。
既読になった。
待つ。
そこから・・・ただひたすらに待つ。
って言ってもそんなに時間は経ってない。
俺の体感が長く感じるだけで。
あ・・・。
ダメ
ぽん・・・と一言・・・返事がきた。
たったの二文字。
なのに・・・どうしてかそこに甘えが見える。
大丈夫だよって・・・そう言われないことが。
なんだろ。
ちょっと嬉しい。
それでも。
まだ・・・鍵をあけるのをためらう俺。
扉の前で・・・スーパーのビニール袋を持って立ち尽くしている。
LINEなんてしちゃったから。
余計に・・・おしかけにくくなった。
何やってんだ俺。
ならば。
だったら・・・聞くまでだ。
はっきりと聞くだけ。
うーさんにも言われたし。
素直になれって。
俺は。
片手で・・・スマホを操作した。
行こうか?
送信するとすぐ既読になった。
でも・・・すぐ気づく。
来なくて大丈夫・・・なんて言われたら。
ここまで来てるのに・・・意味がなくなる。
だったら聞かずに押しかけたほうがよかったかも。
って言うかそもそもLINEする必要なかったんじゃない?
なんか・・・イロイロと遠回りしているようで。
ホント俺らしくなくて。
要領の悪い自分にイラっとする。
そうだよもう。
返事を待たずにこのまま鍵あけて・・・あ・・・。
来て
その二文字を見て俺は。
すぐに持っていた鍵で・・・扉を開け。
靴を脱ぐのも早々に。
「先輩!」と言いながら転がるようにして・・・部屋へと向かった。
部屋は・・・ちょっと片付いていなくて。
脱いだままのシャツとかズボンとかがソファの上に散らかっている。
俺はそれを一瞥して。
ベッドの方へと向かった。
「先輩!」
「ぇ・・・ニノ・・・な・・んで・・・。」
「先輩熱は!」
「早っ・・・なんで・・・ケッホ・・・。」
「薬飲んだ?」
「店・・・は?・・・どこからLINEを・・・」
「熱何度あんの?答えて!」
「・・・。」
「・・・。」
「ケッホ・・・9度っ・・・8分。」
「薬は?」
「いや・・・何も食べてなくて・・・」
「わかった。」
赤い顔の先輩。
咳もずっとしてて。
心配でたまらない。
とにかく・・・これ飲んでて・・・と言ってスポーツ飲料を飲ませ。
俺は・・・料理にとりかかった。
.
つづく
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少しずつですが毎日8時16時0時の更新です。
楽しんでいただけたら嬉しいです♪