sugar7♪ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

こちらは大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜

 

 

 

 

 

「急に来るんだもん。びっくりしちゃった。」

 

「ん?悪いか?」

 

「悪くないけど・・・いつも金曜日でしょ?うーさん来るの。」

 

「なんだ。金曜日以外は来ちゃいけないのか?」

 

「んな訳ないでしょ。もっともっと来て欲しいし。」

 

「お・・・かわいいこと言うなぁ。」

 

「フフ・・・ちょっとぉ・・・くすぐったいから///。」

 

 

そっとその指でニノの頬に触れる部長。

 

俺がいるのに・・・いちゃいちゃしまくる二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ・・・紹介してよ。お連れさん。」

 

「ん?ああ・・・なんだカズ。気になるのか?」

 

「当然でしょ?うーさんが人連れてくるなんて初めてだもん。ねぇ?初めまして。カズです♪」

 

「ぁ・・・は・・・じめまして///。大野です。」

 

 

俺を見ても「初めまして」と言うニノ。

 

大野という名前を聞いてもその瞳に何の反応もでない。

 

やっぱり覚えていない。

 

まあ・・・当然だ。

 

俺を覚えている訳もない。

 

そもそも当時・・・名前だって知られていたかどうか。

 

って言うか。

 

ニノ・・・なんて頭の中では言ってるけど。

 

でも実際にそんな風に呼んだ記憶もないし。

 

カズ・・・と呼ばれているけどそれが本名なのか俺は知らない。

 

その程度の知り合い。

 

いや・・・知り合いと呼べるかどうか。

 

なのに。

 

とても鮮明に覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部長がこそっとニノに内緒話をする。

 

その・・・ニノが聞いている姿を盗み見る。

 

白い肌とクリクリの茶色い瞳。

 

手繰り寄せる記憶。

 

思い出すのは。

 

通学路のあぜ道。

 

自転車での通学。

 

砂埃舞う校庭。

 

くたびれた学ラン。

 

ガタつく机。

 

古びた体育館。

 

子供と大人の狭間を過ごした3年間。

 

あの頃の1つ2つの歳の差は。

 

今のそれと比べるとかなり大きく違っていて。

 

それは体も心も・・・だ。

 

そう。

 

俺達は・・・俺とニノは。

 

同じ高校に通っていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言ってもほぼほぼ接点はなく。

 

ニノは俺が3年の時の1年。

 

たったの1年だけど・・・同じ校舎で同じ時間を過ごした。

 

ニノはずいぶんとかわいくて校内では有名で・・・かなり噂になっていた子だった。

 

最初は廊下とかですれ違い。

 

同級生に・・・あれが噂の二宮だよって聞かされて。

 

へぇ・・・って思った程度。

 

確かにかわいいけど。

 

女子みたい・・・と言うよりは。

 

子供みたいな犬みたいなあどけないかわいさで。

 

きっとこれは・・・誰にでも好かれるだろうな・・・なんて。

 

漠然とそんな風に思っていただけ。

 

そんなニノと俺が・・・一度だけ近づいた時があって。

 

それが・・・秋の文化祭。

 

実行委員に選ばれた俺は。

 

文化祭当日に放送係になった。

 

迷子とかイベント時間のお知らせとか・・・そういうのを伝えるために。

 

放送室に交代で待機している係。

 

そこで。

 

1年のニノと3年の俺は二人一組になって2時間を一緒に過ごしたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とは言え。

 

しゃべったのは最初の20分くらいで。

 

少ししたらニノは・・・椅子に背もたれたままウトウトし始めた。

 

ゲームが好きだと言うニノ。

 

「昨夜遅い時間までゲームしてたんです。」なんて言う。

 

だから。

 

どうせ暇だし・・・じゃあ寝てていいよって俺が言ったら。

 

「すいません///」って言って。

 

机に横向きに突っ伏して眠っちゃったんだ。

 

すぐに小さな寝息が聞こえて来て・・・はやっ///て思って。

 

でも・・・寝ながらニノは。

 

寒そうに半袖の腕をさすり始めた。

 

学ランは着ていなくて・・・白の半袖シャツだったニノ。

 

9月とはいえ。

 

ここ・・・放送室はまるっきりの日陰で。

 

太陽の光がまったく差し込まない。

 

全然動かずじっとしているから・・・半袖じゃ確かにちょっと寒いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は・・・俺は着ていたから学ランを。

 

だからその着ていた学ランを脱ぎ。

 

一瞬躊躇したけど・・・でも。

 

寒そうなニノがかわいそうで。

 

その肩にそっとかけてあげた。

 

かけながら・・・至近距離でニノを見つめる。

 

白い肌と長い睫毛。

 

軽く開いた柔らかそうな唇。

 

まるで赤ちゃんみたい。

 

なのに。

 

じっと見つめていると。

 

言葉では説明できない不思議なドキドキが沸き起こり。

 

それは同級生の女子にすら感じたことのない感情。

 

その初めての感情に。

 

俺はなぜか体が火照り。

 

交代がくるまでの約1時間半。

 

じっと・・・俺はただじっと。

 

眠るニノを見つめて過ごしていた。

 

その肌に触りたい・・・と。

 

そんな欲求とずっとずっと戦いながら。

 

 

 

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つづく

 

 

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少しずつですが毎日20時の更新です。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♪

 

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