大宮さんBLのお話です。
苦手な方はご注意を///。
ひとつ前に「2018.11.26~PM22:00②」がございます
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「誰からのLINEなのよ。」
「・・・ん?」
「ずいぶんと長くやりとりしてるじゃん。」
「・・・一人とじゃないよ・・・。」
「あぁ・・・お誕生日おめでとうLINE?」
「ぅん・・・そう。けっこうな人数来てる。」
「へぇ・・・すごいじゃん。」
「お前だって来るだろ。」
「俺はメンバーからしか来ないし。だから4件。」
「嘘つけ。」
「フフ・・・本当だもん。」
緩い会話。
でも心地いい。
腰を押すたびに・・・智の口もとから漏れる「う。」とか「ぐ。」とか言う声でさえ。
この人を愛おしく思う材料に変わるんだから。
俺もどうかしてるよね///。
「智。」
「・・・ん?」
「お誕生日おめでと。」
「・・・ありがとう。」
「何も用意してないけど。」
「・・・してねぇのかよ///。」
「ウソ。用意してある。」
「・・・マジで?」
突然手をついて。
上半身を起き上がらせながら振り向く智。
その顔は。
本当に驚いた顔してて。
って言うかさ。
俺がプレゼント用意したってだけで。
なんでそんなに驚くのよ///。
俺は。
わざと・・・智の腰に強めに手をついて。
ぐえ・・・って言う智の声を聞きながら立ち上がった。
寝室へ行き。
ダンボールの下の方からわりと大きめの段ボールを出す。
大きさの割には片手で持てるくらいの重さ。
こういうのを買うのって。
なんか・・・ね。
一緒に暮してるって感じで。
ちょっと照れるんだけど。
まあ・・・ね。
初日でもあって。
誕生日でもあるんだけど。
俺的には・・・こういうプレゼントの方がさ。
今日にふさわしいような気がして。
・・・だから。
ロマンよりも実益の方をとった。
「これ・・・開けてみて。」
「・・・。」
起き上がり。
あぐらをかいてあきらかに待っていた智。
俺があげたダンボールを抱え。
心が早るのか・・・まるで破るようにダンボールのガムテープをはいでいる。
開け方が雑なんだけど///。
そんな様子をじっと見つめる。
この人が。
プレゼントを見て。
どんな顔するのか・・・が見たい。
少し・・・覗き込むようにして。
智の顔を見つめた。
「おっ!・・・ぉ?・・・あ?なんだこれ。」
「あけてみてよ。」
ビニールに包まれた物に。
驚いたりとまどったり。
めずらしくコロコロと表情を変えるその瞳を見て。
ちょっと笑いながら言う俺の言葉通りに動く智。
包まれているビニールを開き。
逆さまにして・・・ぶんぶん振ってキツキツの中身をスポンと出した。
・・・。
・・・。
この人。
こんなに。
雑な人だったっけ///?
「うわ///なんだこれ・・・気持ちいい///。」
「でしょ。」
「なに///これ。」
「これは・・・」
「うわ///うわ///なんだこれ・・・柔らけぇ。」
「・・・だからそれは・・・」
「すげぇ///チョー気持ちいい///マジなんだこれ///。」
「聞きなさいよ///。」
手でスルスルなでたり。
頬ずりしたり。
その腕に乗せたりして。
にぎやかな智。
テンションあがっちゃってて。
声もちょっと上ずっていて。
子供みたいな智が。
・・・。
・・・。
もう。
・・・。
・・・。
さ。
なんか。
・・・。
・・・。
ね///。
これは。
パイル地でできた毛布。
とにかく手触りが気持ちよくて。
フワフワツルツルスベスベの毛布だった。
この人・・・ね。
まあまあ寒がりのくせにさ。
重い布団とか嫌がるのよ。
だから・・・これ買ったの。
もちろん。
俺のもある。
「かけてみれば。」
「おう。」
「ぁ・・ちょっと///も・・・ぅ///。」
あぐらをかいていた俺の足をぐぐっと動かし。
力ずくで無理矢理横座りにさせると。
そこを枕にして・・・コテンと転がった智。
いわゆる膝枕ってやつ///。
手と足をバタバタさせながら毛布を体にかけようとするから。
頭が俺の足を押して痛む。
だから・・・俺がさっと取って。
智にふわっとかぶせてあげた。
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つづく