八月の恋人たち⑲ | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

結婚式当日。

 

僕は早朝からのテーブルのセッティングを終え。

 

今は・・・葉や花びらが落ちていないかをチェックしていた。

 

櫻井さんや黒服の人たちが・・・同じようにテーブルチェックをしている。

 

って言ってもあの人達が見ているのはグラスやお皿・・・シルバー類の汚れや位置だった。

 

テーブル担当がチェックをしているはずだけど。

 

さらに・・・ダブルチェックトリプルチェックをして・・・今日の晴れ舞台を成功させようと一致団結するんだ。

 

僕も・・・これは2度目のチェックだし。

 

もちろんもう・・・ブーケはブライドルームに届けてある。

 

そのブーケには・・・いつもは。

 

HappyWeddingと書かれたカードを添えるだけなんだけど。

 

今日は。

 

僕は・・・花嫁の白井さんにお手紙を書いた。

 

って言っても手書きで。

 

ブーケの説明をちょっと書いただけ。

 

花の名前と・・・その花言葉と。

 

幸せになってください・・・と最後に言葉を添えて。

 

そしてブーケにさしただけ。

 

手紙・・・と呼べるほどのことでもないんだけど。

 

でも・・・こんなこと今までしたことなくて。

 

ちょっと出過ぎたまねかな・・・なんて思ったけど。

 

何かしたくて。

 

思いきって・・・書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と。

 

向こうでチェックをしていた櫻井さんに呼ばれ。

 

何事かと走り近づいた。

 

 

 

「あのね・・・。」

 

「・・・はい?」

 

「白井さんが・・・呼んでるんだけど・・・。」

 

「・・・え・・・。」

 

「今行ける?ブライドルーム。」

 

「ぁ・・・はい・・・。」

 

「わかる?場所。」

 

「あの二階の奥の・・・。」

 

「そうそう美容院の隣。」

 

「行ってきます。」

 

「ぅん・・・こっちはもう終わり?」

 

「ぁ・・・あっちの・・・あの一画だけ床チェックしてないんですけど・・・。」

 

「やっとくよ。ここはもういいから。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

 

ちょっと・・・ドキドキしながら。

 

裏のバックヤードからエレベーターへと進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだろう。

 

手紙・・・かな?

 

あ・・・もしかしたら。

 

ブーケが気に入らなかったのかもしれない。

 

気持ちがせいて小走りになる。

 

エレベーターに到着するけど。

 

三基が全部・・・上の方の階へ行ってしまっていて。

 

なかなか降りてくる気配がない。

 

少しあわてる。

 

花嫁のあの人を。

 

あまり待たせちゃいけないし。

 

それに・・・もしブーケが気に入らないのなら。

 

ウェディングサロンからブーケを借りてこなくちゃいけない。

 

ダメ・・・だったのかな・・・あのブーケじゃ。

 

僕は・・・へこみそうになる気持ちをなんとか上げて。

 

とにかく今しなくちゃいけないことを考える。

 

そう・・・とにかく急いで白井さんのところへ行かなくちゃ。

 

くるん・・・と踵を返すと走り出し。

 

僕は・・・角を曲がってすぐの・・・階段を昇り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下2階から2階への全力での駆け上がりはけっこう堪える。

 

特に地下2階は天井が高く作られているから。

 

地下1階への階段が2階分あるし。

 

途中・・・ちょっと休憩しながらゆっくり昇り。

 

2階について表に出た時は。

 

さすがに走るのはまずいと思って・・・足早にブライドルームに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

招き入れられ・・・失礼します・・・と入って気づく。

 

ここ・・・ブライドルームに入るのは初めてだって。

 

花の香りと・・・それから多分化粧品の香り。

 

白で統一された大きな鏡のあるこの部屋は。

 

まさに・・・花嫁のためのお部屋だった。

 

親族とか友人とかは誰もいなくて。

 

白井さんだけが鏡の前に座っていて。

 

ヘアメイクさんが・・・髪の毛をいじっていた。

 

朝の日の光が窓から降り注ぎ。

 

少しだけ舞っている埃が・・・その光の中にチラチラと見える。

 

その明るさに目の慣れない僕はまぶしくて。

 

残像で少しチカチカする目をこすりながら。

 

白井さんの隣に促され座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと・・・席を外してもらえますか?」

 

 

 

白井さんがそうヘアメイクさんに言うと。

 

はい・・・と言いながら丁寧にお辞儀をして。

 

ヘアメイクさんが部屋を出て行った。

 

とたんに・・・緊張する。

 

二人だけで。

 

何を・・・話すのか。

 

その・・・白井さんの物腰や言い方・・・表情で。

 

ブーケへの文句ではないように感じて。

 

そこは・・・少し安心した。

 

 

 

 

 

 

.

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪