夏疾風~17 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 Side.N

 

 

 

 

 

 

「気持ちは嬉しいよ。ありがとう。」

 

「・・・。」

 

「でも・・・ごめんね・・・君の気持ちには・・・答えられない。」

 

「それは・・・俺が男だから?」

 

「違うよ・・・それは違う。」

 

「じゃあ生徒だから?」

 

「それは・・・ちょっとある。」

 

「ちょっとあるとか言うんだ///。」

 

「だって///ホントのことだし。」

 

「じゃあ俺が卒業したら・・・」

 

「ごめん・・・先の事は・・・わからなくて・・・。」

 

「・・・。」

 

「ごめんね・・・今は・・・君とは何も約束ができない。」

 

「・・・。」

 

「ホント・・・ごめん。」

 

「ニノってさ・・・。」

 

「・・・?」

 

「教師のくせに・・・。」

 

「・・・?」

 

「そういう・・・バカ正直なとこあるんだよね。」

  

「え・・・バカってなによ///。」

 

「卒業したらね・・・とかさ。」

 

「・・・。」

 

「考えておくね・・・とか言っておけばいいのにさ。」

 

「・・・なんで・・・そんな嘘の約束しなくちゃいけないのよ///。」

 

「・・でも・・・まあ・・・。」

 

「・・・。」

 

「そこに惚れたんだけど俺。」

 

「・・・。」

 

「ニノはさ・・・」

 

「二宮先生・・・でしょ。」

 

「二宮先生は・・・。」

 

「・・・。」

 

「俺じゃダメなんだね。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・ごめん。」

 

「俺これでもけっこうもてるんだけど。」

 

「うん・・・わかる。」

 

「あ~あ・・・ちょっとは自信あったんだけどな。」

 

「あったの・・・?」

 

「あったよ。マジ速攻失恋とか・・・ありえないし。」

 

「ホント・・・ごめん///。」

 

「・・・。」

 

「でも。」

 

「・・・。」

 

「ありがとう・・・気持ちを伝えてくれて。」

 

 

 

本当に・・・ありがとう。

 

そんな思いは・・・こめたつもりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その男子生徒は。

 

すごい大人な顔して僕を見つめる。

 

ごめんね。

 

君を断わった理由は・・・男だからではなくて。

 

もちろん生徒だから・・・でもない。

 

ただただ。

 

君は大野さんじゃないから。

 

だから・・・だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り際。

 

扉の近くで・・・振り向きながらその子が言う。

 

 

 

「俺が卒業するまで・・・誰とも付き合わないでよ。」

 

「マジ嫉妬で受験とか失敗しそうだし。」

 

 

 

・・・と。

 

そこまで思ってくれるのか・・・とちょっと感動した。

 

でも・・・わかったって返事ができない。

 

あの・・・僕の想い人と付き合えるとは思ってないけど・・・でも。

 

もしも・・・もしも・・・のことが。

 

あるかも・・・なんて。

 

ちょっと期待している自分に・・・笑える。

 

 

 

「あ・・・じゃあ・・・。」

 

 

 

返事をしない僕に。

 

ちょっと・・・笑いながらその子が言う。

 

 

 

「付き合ってもいいけど・・・隠し通してよ。」

 

 

 

そう言われた。

 

分かった・・・とそう言って。

 

彼を送りだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大野さん。

 

多分・・・ううん・・・絶対に付き合える事なんてないから。

 

だから。

 

隠す努力もきっと必要ない。

 

最初から・・・そんな心配する必要がないんだ。

 

だって。

 

告白・・・なんて。

 

・・・。

 

・・・。

 

ベッドを隔てるカーテンを見つめる。

 

ねぇ・・・大野さん。

 

・・・。

 

・・・。

 

もし僕が告白したら。

 

大野さんはなんて言うんだろう。

 

多分・・・ありがとう・・・とか言わないだろうな・・・と思う。

 

お断りします・・・と。

 

ハッキリと言われそうだ。

 

だから・・・うん。

 

僕は・・・できないな。

 

告白なんて。

 

ちょっと落ち込む。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の方が全然大人だけど。

 

今の生徒の方が全然勇気がある。

 

強いな・・・と。

 

ああ・・・でもあれが若さなのかも・・・なんて。

 

うらやましいな・・・なんて。

 

そんな事・・・思った。

 

まさか・・・聞こえてないよね?

 

そう思って・・・そっとカーテンをめくる。

 

ちらっと見えた大野さんは・・・目を閉じていて。

 

だから・・・ほっとする。

 

本当はもっと近づいて・・・見たい。

 

眠っている大野さんなんて。

 

この先・・・見れる機会なんてきっとないし///。

 

でも。

 

・・・。

 

・・・。

 

熱中症が心配。

 

眠れているなら。

 

寝かせてあげたい。

 

そう・・・思って。

 

僕はそっとカーテンを閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪