夏疾風~13 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 Side.O

 

 

 

 

 

 

はい・・・と言う返事を待って保健室へと入る。

 

白衣を着てデスクに座る二宮先生が俺を見る。

 

とても涼やかで。

 

一瞬汗ダクの自分が気になったけど。

 

ひんやりとした空気に触れ。

 

急に冷静になった。

 

俺はなにをするつもりでここに来たのか・・・と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも・・・そうだ。

 

二宮先生の事になると・・・自分で自分の制御が効かなくなる。


そんなとまどいを飲み込むように一度・・・大きく深呼吸すると。

 

帽子を取り・・・ズボンの後ろのポケットにそれをねじ込み。

 

ぐいっと・・前髪をちょっと整えて。

 

ゆっくりと・・・二宮先生に近づく。

 

もしかして俺・・・汗臭くないか?

 

突然そんな事が気になる。

 

顔くらい洗ってくればよかった。

 

急いで来てしまって。

 

後先のこと・・・何も考えていない。

 

・・・。

 

・・・。

 

この間もそうだ。

 

あの教頭が二宮先生の頬に触れたのが校庭から見えて。

 

かっと・・・体が熱くなり。

 

気付いたら保健室に乗りこんでいた。

 

・・・。

 

・・・。

 

窓ガラスの汚れ・・・なんて後付けの理由。

 

手にしていたのがガラス拭きの道具だったから・・・ただそう言っただけだ。

 

いつもいつも冷静でいるはずの俺なのに。

 

どうしても・・・二宮先生相手だと何かが狂う。

 

しかたない。

 

惚れてるんだから。

 

だから・・・。

 

 

 

「どう・・・されました?」

 

 

 

きゅるん・・・とした瞳で上目遣いする二宮先生。

 

だから・・・それ。

 

それが・・・その顔がかわいいんだ。

 

生徒たちが言っていた「やばいな」という言葉を。

 

思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうぞ・・・座ってください。」

 

「・・・。」

 

 

 

無言で。

 

二宮先生の前の丸椅子に座る。

 

座った瞬間・・・椅子が動いて二宮先生に近づいてしまい。

 

あわてて・・・片手でイスを持ち。

 

少し下がるようにして・・・距離をとった。

 

 

 

「どこか・・・ケガでも・・・?」

 

「・・・いえ・・・。」

 

「・・・じゃあ・・・?」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

ただ見つめ合うだけで。

 

言葉が出ない。

 

何か・・・言わないと。

 

ここへ来た理由。

 

でも。

 

瞳が。

 

・・・。

 

・・・。

 

キレイで。

 

俺はただ・・・見つめたまま。

 

膝の上で両手を握り込んだ。

 

どうするんだ。

 

こんなに惚れて。

 

声すら出ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぁ・・・熱中症・・・ですか・・・?」

 

「・・・あ・・・はい・・・ちょっと・・・。」

 

 

 

二宮先生が探し当ててくれた答えにのっかる。

 

軽い熱中症。

 

これでいこう。

 

 

 

「吐き気はありますか?」

 

「いえ・・・。」

 

「何か飲めます?」

 

「・・・はい。」

 

「じゃあ・・・これ・・・これを飲んでください。」

 

「・・・。」

 

 

 

最近CMでよく見る経口補水液を手渡される。

 

常温だ。

 

 

 

「全部飲まなくていいので・・・ゆっくり飲んでください。」

 

「・・・はい・・・。」

 

 

 

ペットボトルに口を近づけ。

 

コクン・・・と飲む俺の口元を。

 

なぜか・・・顔を傾けて覗き込む二宮先生。

 

心配されているのがわかって。

 

良心が少し痛む。

 

 

 

 

 

.

 

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪