大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
「お腹いっぱい。」
「食い過ぎなんだよ雅紀。」
「松潤だって・・・肉すごい食ってたし。」
「俺肉食だし。」
「いやん///潤ちゃん♪」
「コウちゃん・・・嬉しそうにしないで///。」
「翔ちゃんもチョー肉食だもんね~♪」
「雅紀・・・お前酔ってるな///。」
ワイワイ言いながら。
片付けが始まる。
ここは・・・俺と和の新居。
引っ越しが終わり・・・みんなを招待した。
部屋もやっと片付いて・・・って言うか。
ほとんどが和が片付けてくれて。
あっという間にモノが片付いた。
家具も・・・実は新しく買ったのはベッドと小さなタンスだけで。
あとは。
洗濯機とか冷蔵庫とかそういうの・・・ほぼほぼ全部。
俺の家から持ってきた。
本当は全部・・・家具は新しくするつもりだったんだけど。
だって二人の新居で暮らすんだし。
でも・・・マンションを俺が買ったということと。
それから・・・買ったベッドの金額を聞いて驚いた和は。
急に・・・ホントに突然倹約家になった。
もったいないから・・・と言い。
お皿とか食器も。
自分の家から持ってきたりして///。
しかもけっこう高級なやつを///。
グラスだけは・・・揃いでちょっといいのを二人買ったけど。
でも・・・それくらいで。
あとは。
新しくモノを買う事はなかった。
だからと言って。
ケチと言う訳ではなくて。
必要な時にはちゃんとお金を使うけど。
そうでない時は・・・あまり使わなくて。
まあ・・・つまりは。
つつましやかだった。
もう十分食べ終わって。
和と相葉はキッチンで洗い物をしている。
コウちゃんと松本は・・・同じくキッチンで。
作ってきてくれたケーキの飾りつけをしてくれている。
キッチンが広いから。
四人で立っていてもそんなに窮屈じゃない。
俺と翔君は。
少し薄めにウイスキーを作って。
リビングに座って・・・飲んでいた。
「まさか・・・。」
「・・・ん?」
「本当にさ・・・二宮君のお父さんに認めてもらえるとはね。」
「いや・・まだ・・・認めてもらえたわけじゃないけど・・・。」
「もう同じようなもんだよ。こうして一緒に暮す事許してもらえてさ。」
「・・・。」
「これ以上何をもって認めてもらうのかって話しじゃん。」
「・・・。」
「マジ・・・すげぇよ智君。」
「・・・。」
その少し乱れた言葉遣いでわかる。
翔君が酔ってるって。
そして・・・その視線が。
翔君の大事な大事な相葉の背に注がれていることが。
少しくすぐったく感じて。
俺も。
俺の大事な大事な和の背を見つめた。
少し丸まった背。
セカセカと動くコウちゃんで見え隠れする背。
艶やかな黒髪が。
相葉と話すたびに揺れる。
少し伸びたな。
もう・・・ドラマの撮影も終わったし。
夏に向けて・・・切るのも悪くない。
でも。
短くし過ぎると。
その・・・スベスベの首筋が丸見えになるから。
だから。
あまり切らないように・・・と。
前もって言っておかなくちゃ・・・と。
そんな事ぼんやりと思った。
「って言うかさ・・・なんで・・・。」
「・・・ん?」
「二宮君・・・酒飲まないの?」
「・・・。」
「もう・・・二十歳の誕生日・・・2週間くらい過ぎてるでしょ?」
「・・・ん。」
「なんで・・・?」
「・・・うん・・・。」
そう。
そこに。
二宮さんとの・・・条件が関係していた。
あの日。
俺と和の関係を許してもらった日。
一つだけ条件がある・・・と言い告げられたのは。
「酒の飲み方は父親の私が教えるから。」
「私が許可するまで和也には飲ませないでください。」
そう・・・言われた。
だから・・・うん。
その約束は・・・ちゃんと守っていて。
いまだに。
和と一緒に酒は・・・飲めていない。
和も・・・ちゃんと守っていて。
学校のコンパとかでも。
まだ・・・飲んでいなくて。
つまり。
アルコールは。
父親の前でしか・・・飲んではいなかった。
.
つづく
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作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪