大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
Side.N
話は途中だったんだけど。
もうすぐ次の授業が始まるから。
みんなで学食から出る・・・と。
「あの・・・二宮さん・・・でしょうか///。」
「・・・ぁ・・・はい。」
声をかけられた。
女子二人組。
「えと・・・ドラマ・・・見てます///。」
「ぁ・・・あ・・・ありがと///。」
「あの・・・一緒に写真とか・・・いいでしょうか///。」
「ぁ・・・えと・・・。」
「いいけどSNSとかに載せないでね。」
早口で・・・じゅりちゃんが言ってくれて。
どれで撮るの?って・・・すぐ聞いてくれて。
それぞれのスマホで一人ずつ・・・2枚ずつ撮って。
ちゃんと僕に・・・「二宮君もっと笑って。」とか言ってくれて。
もう一度・・・SNSには載せないでね・・・と言って。
話を終わらせてくれた。
「あいかわらずさ・・・じゅりちゃんスマートだよね。」
「丸山君と中丸君・・・あなたたち二人がモタモタしすぎなの。」
「ごめん///あ・・・でも・・・変なのが抱きついて来たら俺体はるし。」
「そこはお願い。」
「大野先生に頼まれてるからね。」
「///。」
そう。
実は・・・智は。
新しくできた友達と会わせてって言ってきて。
僕が1年の・・・けっこう早い時期。
確かGW明けすぐくらいに。
この4人とは会っている。
ちゃんと・・・高校の時の教師だって・・・そう言って。
その・・・僕が・・・まあ一応芸能人?有名人?みたいなものだから。
えと・・・大学生活をエンジョイできるように。
僕の事を・・・お願いしてもいいかって・・・そう言って。
すごく真剣に・・・ちゃんとお願いしてくれて。
それで・・・4人とも心よくOKしてくれたんだ。
なんか・・・うん。
じゅりちゃんは・・・うすうす気づいてるかも・・・なんだけど。
他の3人は・・・まったく疑わずに。
智の事を「僕の恩師」って思ってくれて。
僕の事・・・お願いされてくれたんだ。
「今何話くらい撮ってんの?」
「んと・・・8話かな?9もちょっと・・・。」
「もうすぐ終わりじゃん。」
「うん・・・そう。」
そう・・・僕は。
実は・・・今初の連ドラに出演している。
と言っても・・・もちろん脇役で。
豪華客船の中の中華料理屋で働く青年の役だった。
今までも連ドラに出たことはあったけど。
それはチョイ役で・・・だから。
こうして・・・ちゃんとレギュラーで毎週毎週出演するのは初めてだった。
本当は・・・ね。
あの・・・写真集と撮った時の監督さんが・・・僕を主演で映画を撮りたいって言ってくれたんだけど。
事務所の社長が・・・まだ主演には早いって言って。
芽をつぶしたくないので・・・ゆっくり勉強させて育てたいって言ってくれて。
それで・・・選ばれたのが今回のドラマだった。
派手で大げさな演出が売りで。
ちょっと・・・実は視聴率がアレで///。
もしかしたら打ち切られるかも・・・なんて言われてるけど。
不思議と共演者はみんな楽しく和気あいあいとしていた。
中華料理屋のセットで演者さんがご飯作ってくれて。
それをみんなで食べたりして。
とにかくすごく楽しい現場だった。
実は・・・このドラマを選んだのは。
共演者がいいからなんだよって・・・そう社長が言っていた。
初めての連ドラを・・・きっと楽しくできるから・・・ってそう言われて。
その通り僕は・・・楽しくやっていた。
大学生になって。
確かにいろんなことが変わったけど。
智と僕の関係は。
きっと・・・変わりないと思っている。
愛してるし。
愛されている。
ちゃんとそれを実感できているから。
智が忙しい今も・・・大丈夫。
そう・・・思ってる。
もう二十歳になるし。
大人になるし。
一緒に住むんだから。
・・・。
・・・。
住む・・・よね?
だから。
うん。
大丈夫。
今夜だって会うし。
絶対に・・・。
絶対。
僕と智は大丈夫。
うん・・・大丈夫・・・だよね。
学食を出て廊下を進んでいると。
後ろから声をかけられる。
「和!」
振り向くと・・・そこに。
笑顔満開のまーくんがいた。
なんか・・・すごく久しぶりに会った感覚。
同じ構内にはいるけど。
学年も違うし学科も違うから・・・なかなか会えなくて。
多分・・・半月ぶりくらい。
たったそれだけなのに懐かしく感じる。
.
つづく
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪