大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
和が。
電話に出ない。
何かしているのか。
・・・。
・・・。
いつもなら・・・たいして気にもしないけど・・・でも。
どうしてか。
今日は・・・今は・・・なぜか気になる。
ただ・・・ICUに行っただけにしてはちょっと遅くて。
だから電話したんだけど・・・出ない。
考えても考えても。
電話に出ない理由が見つからない。
少しだけ折り返しを待つけど・・・連絡が来ない。
ちょっとだけザワつく心を。
何もない・・・と自分に言い聞かせる。
それでもまたすぐに・・・和の院内ピッチを鳴らす。
でも。
・・・。
・・・。
出なかった。
「智君。」
「ぁ・・・翔君。」
「来週俺さ・・・ちょっと大きいオペがあるんだけど・・・あれ?ニノは?」
「うん・・・ちょっと出てる。」
「どこに?」
「・・・ICU。」
「いなかったよ。今俺通ってきたけど。」
「・・・ぇ・・・。」
「昨日俺がオペした患者さん・・・ICUに様子を見に行ったんだけど・・・。」
「・・・。」
「ニノ・・・いなかったよ。」
「・・・。」
「食堂かな?自販とか。」
「・・・。」
「医局の方かも。」
「・・・。」
「・・・智君?」
「なんか・・・イヤな予感がする。」
「・・・ぇ・・・。」
「松本先生!」
「・・・なに?」
「ごめんちょっと・・・出かけてくる。」
「いいけど・・・どこ行くんすか。」
「ICU。」
「だから智君・・・ICUにはいなかったよ?」
「いつ頃来たか聞いてくる。」
「あ・・・じゃあ電話してあげる。」
「・・・松本先生?」
「ICUのリコちゃん・・・俺よく知ってるから。」
「・・・。」
こういう時・・・顔が広いと助かる。
すぐに松本先生が聞いてくれたけど。
やっぱり和は今はいなくて。
ICUに来たのも・・・20分くらい前だったという。
20分。
和は・・・どこに行った?
いや。
大丈夫。
すぐにきっと。
戻って来る。
わかっているのに。
なぜか和に呼ばれている気がして。
胸騒ぎがする。
早く。
・・・。
・・・。
早く戻って来い。
和。
・・・と。
廊下からの扉があき。
俺と翔君と松本先生。
一斉に・・・そっちを見ると。
そこには。
優君がいた。
顔面が蒼白で。
歩き方も・・・おかしい。
ヨロヨロと。
まるで夢遊病者のように・・・こっちへ歩いてくる。
「優君!?」
あわてて・・・翔君が優君を抱きかかえ。
そのまま・・・椅子へと座らせた。
ただならぬ雰囲気。
どうしてか。
和がいないことと。
この優君の異常が。
無関係に思えなくて。
鼓動が・・・早くなる。
.
つづく