Stand by you every moment~プロローグ3 | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 
 
 
 
あれは。
 
救命救急センターに配属された直後。
 
初めて出勤した当日。
 
緊急手術が必要な患者が運ばれてきて。
 
初めまして・・・と言ったわずか数分後すぐにオペになった。
 
手術自体はそんなに難しいものではなかったけど。
 
とにかく時間がなくて。
 
短い時間で患者の情報を頭に叩き込んだ。
 
そうして迎えた手術。
 
機械出しのオペナースとしてついてくれたのがニノだった。
 
当たり前だけど・・・初めて見たニノは。
 
マスクと帽子で顔のほとんどが隠れていて。
 
最初・・・目しか見えなくて。
 
その目が驚くほど茶色くてキレイで。
 
それに・・・ちょっとびっくりしたことを思い出す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オペが進み。
 
初めての救急での手術も後半になり。
 
山場を超えあと少しでオペが終わる。
 
そんな・・・組織を糸で縫合している最中に。
 
癒着している血管の組織をはがそうとして。
 
ちょっと気が緩んだ俺は。
 
 
 
「ハサミ。」
 
 
 
そう言ってしまった。
 
言ってからすぐにしまった・・・と思う。
 
いわゆる医療用ハサミと呼ばれるものはたくさんあって。
 
その時々で使うものは当たり前だけど違っていて。
 
だから・・・ちゃんとした名前を言わなくてはいけないのに。
 
ついオペに夢中になるあまり「ハサミ」と抽象的な事を言ってしまった。
 
なのに。
 
 
 
「メッツェンです。」
 
 
 
そう言いながらさっと目的のメッツェンが眼の前に出てきた。
 
糸を切るハサミではなくて。
 
俺の望んだ方・・・組織を剥離する方のハサミをちゃんと出してきれくれたオペナース。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その・・・あまりの的確さに感心するよりも先に。
 
その聞こえて来た声に。
 
そうだ・・・このオペナースは男性だった・・・と。
 
そっちの驚きの方が先だった。
 
なぜなら・・・意識の遠くの方で・・・だけど。
 
ずいぶんと細やかだな・・・と感心するくらいのオペナースぶりだったから。
 
男性だとわかっていたのに・・・なぜかずっと女性だと思っていて。
 
だから改めてその繊細さに驚いた。
 
そしてさらに・・・ここで初対面の俺の「ハサミ」に速やかに対応したことも驚きだった。
 
そう言えば今の今まで・・・何の滞りもなく速やかにオペが進んでいることに気付く。
 
初めて来たオペ室。
 
短時間で詰め込んだ患者の情報。
 
なのにここまで上手く行っているのは。
 
手術に集中できているのは。
 
助手の医者のおかげもあるけど・・・でも。
 
この看護師のおかげもかなりある・・・と思い。
 
なかなか頭の切れる・・・好感の持てる看護師だと思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オペ後。
 
救命救急に戻りさっきの看護師を探すと。
 
探す間もなく・・・向こうから俺の方へと向かって来た。
 
 
 
「ご挨拶が遅れてすいません。看護師の二宮です。」
 
「あ・・・大野です。」
 
「よろしくお願いします。」
 
 
 
ぺこり・・・と頭を下げてから。
 
俺を見上げたその顔が。
 
マスクをしていた時と比べると・・・全然幼くて。
 
そのあどけなさに・・・どきっとする。
 
俺はそんな動揺を隠そうと・・・少しとまどいながら自己紹介を続けた。
 
 
 
「あ・・・俺・・・専門は脳外科で・・・」
 
「聞いてます・・・院長先生の甥っ子さんだって事も。」
 
「ぁ・・・知ってるんだ・・・。」
 
「はい・・・みんな知ってます。」
 
「・・・そっか・・・。」
 
「器具の場所とか・・・わからない事があったら僕に聞いてください。」
 
「・・・ぁ・・・ありがとう。」
 
「さっきのオペ・・・。」
 
「・・・。」
 
「すごく丁寧でキレイでした。」
 
 
 
ついっと近付かれ。
 
至近距離で・・・フフ・・・とほほ笑んだその笑顔に見惚れる。
 
この子にもっと・・・ほめられたい。
 
認められたい。
 
その時突然・・・そんな欲求が生まれたんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それから・・・自分の思いに気づくのに時間はかからなかった。
 
いつも目で追っていて。
 
気づくとそばに近付いている。
 
その声で呼ばれると心が跳ね。
 
その瞳で見つめられると心が溶ける。
 
鈍い俺でもわかる。
 
もう・・・確定だった。
 
多分・・・初めて会ったあの手術室ですでに。
 
惚れていたんだと思う。
 
だってその後の・・・あのストーカー騒動の時には。
 
自分でもビックリするくらい・・・もう・・・ニノへの思いが溢れていたんだから。
 
 
 
 
.

 

 

つづく