六月の二人⑰ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

「春嵐」の続編です。

 

大宮さんの腐のお話です。

 

苦手な方は。

 

ご注意を///♪

 

 

 

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「次会った時に渡すから。」

 

「・・・?」

 

「合鍵。」

 

「///ぁ・・・は・・・い・・・。」

 

「あ・・・そうなると・・・もう一つの鍵・・・。」

 

「・・・?」

 

「和君と鉢合わせしないように・・・返してもらわなくちゃいけないな。」

 

「・・・ぇ・・・。」

 

「全部で3つあるんだ・・・鍵が。」

 

「・・・。」

 

「1コ渡したままだから・・・それ返してもら・・・」

 

「誰からですか。」

 

 

 

立ち止まるから。

 

驚いて顔を見た。

 

少しだけ眉根が寄っている。

 

口も。

 

とがっていて。

 

どうしてそんな顔する?・・・って思って。

 

今の・・・寸前のやりとりを思い返した。

 

・・・。

 

・・・。

 

ああ・・・。

 

もしかして。

 

・・・。

 

・・・。

 

嫉妬?

 

鍵・・・渡したままって話・・・だよな。

 

もしかして・・・その相手を。

 

例えば・・・女性とか思ってる?

 

・・・。

 

・・・。

 

俺に。

 

嫉妬とか・・・するんだ。

 

・・・。

 

・・・。

 

かわいいな。

 

和君。

 

ホント・・・かわいい。

 

俺の方が・・・好きだと思っていたけど。

 

もしかしたら俺。

 

思う以上に・・・好かれてるのかもしれないな。

 

そんなことに気づいたら。

 

幸せすぎて・・・たまらなくなり。

 

つないだ手を。

 

ぐっと握って引き寄せ。

 

キスした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「///ちょ・・・誰?って僕は聞いて・・・」

 

「おふくろ。」

 

「・・・。」

 

「おふくろだよ・・・鍵・・・持ってるの。」

 

「ぁ・・・///そう・・・ですか・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

シュルシュルシュル・・・と。

 

音が聞こえるほど・・・しぼんでしまった和君。

 

若干・・・猫背が増して。

 

ちっちゃくなってしまったように見える。

 

俺の手を握ったまま。

 

ぐい・・・と押すから。

 

俺は・・・俺達は歩き出した。

 

少しだけきゅっと握られた手。

 

バツの悪さを・・・その手から感じる。

 

かわいいだけじゃない和君。

 

そう言えば・・・あの時。

 

俺が告白したあの時の花屋でも。

 

少し・・・怒っていた。

 

軽い言い合いになって。

 

あんな風に怒る和君を見て・・・俺は。

 

逆に真剣さが見えて。

 

俺にちゃんと向き合ってくれている・・・とそう感じて。

 

思いを。

 

言葉にしたこと・・・思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅に着く。

 

いつもは改札で別れるんだけど・・・でも。

 

今日は。

 

どうしても・・・まだ離れたくなくて。

 

入場券なんて切符を買って。

 

和君と一緒にホームまで進んだ。

 

もう・・・終電が来るまであと2分くらい。

 

伝えたい言葉とか。

 

言いたい思いとか。

 

たくさんあるのに。

 

2分じゃ・・・全然きっと足りないから。

 

だから。

 

ホームの端・・・一番端まで進んで。

 

そこで。

 

手をつないだ。

 

和君も・・・何も言わない。

 

・・・。

 

・・・。

 

心地いいな・・・と。

 

ただ・・・隣のぬくもりを感じた。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

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