六月の二人③ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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「春嵐」の続編です。

 

大宮さんの腐のお話です。

 

苦手な方は。

 

ご注意を///♪

 

 

 

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まずは・・・呼吸を確認する。

 

横になった和君のその唇に耳を寄せたけど。

 

すーすーと規則正しく聞こえるその寝息に。

 

安心して深く息を吐いた。

 

あどけない寝顔。

 

どうして俺を抱き寄せたの?・・・と。

 

その寝顔に問いかけた・・・けど。

 

当たり前だけど返事はなくて。

 

ただ・・・スヤスヤと眠っている。

 

深い眠りのようだ。

 

長いまつ毛。

 

すっと伸びた鼻筋。

 

規則正しく上下する胸元。

 

小さく聞こえる寝息。

 

ピクリとも動かないその体。

 

熟睡しているようだ。

 

今なら。

 

何をしても。

 

・・・。

 

・・・。

 

視線を・・・その唇に落す。

 

軽く開いていて。

 

まるで・・・触れられるのを待っているように見える。

 

見つめているうちに。

 

近付いていたようで。

 

気付いたら俺は。

 

その頬に。

 

手を滑らせていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滑らかなスベスベの頬。

 

初めてこの指でその肌に触れる・・・愛おしい人。

 

こんなこと・・・いけない・・・とわかっているのに。

 

触れた指が。

 

離れられない。

 

頬を滑りながら一瞬・・・その柔らかい唇に指で触れた。

 

瞬間・・・その柔らかさと熱さに。

 

ぴりっと・・・指先から体中に電気が走る。

 

これは。

 

・・・。

 

・・・。

 

ダメだな・・・と。

 

そう思った。

 

自制が効かない。

 

きっと。

 

このままでは。

 

自己嫌悪になるような。

 

そんな事が起こりそうだ。

 

一度だけ・・・大きく息を吐くと。

 

俺は一瞬の躊躇もせず手を離し。

 

立ち上がった。

 

そして・・・振り向きもしないで寝室を出て。

 

そのまま・・・上着を羽織り。

 

すぐに家を出た。

 

出てすぐに・・・翔君に。

 

迷惑だろうな・・・と思ったけど電話をして。

 

泊めてくれ・・・とお願いした。

 

あの子がうちに泊まってる・・・と。

 

ただそれだけを伝えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔君は。

 

すぐに・・・いいよ・・・と言ってくれた。

 

タクシーの拾える大通りまでゆっくりと歩く。

 

この時間はまだ・・・ひんやりとする季節。

 

火照った頭と体が。

 

クールダウンしてくると。

 

さっきは思わなかった疑問が。

 

頭に浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの白い腕で・・・俺をスルリと抱き寄せた理由。

 

・・・あれは。

 

「俺」と認識して抱き寄せたのか。

 

それとも。

 

他の誰かと間違えた?

 

もしかして・・・例えば体が欲しくて・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

なんて。

 

そんな事ばかり考えてしまって。

 

もしかしたら・・・俺は。

 

そんな風な男に思われたのか・・・と。

 

確かに家に連れ帰ったけど。

 

それは・・・そういう・・・下心とかじゃなくて。

 

・・・。

 

・・・。

 

いや・・・下心はあったのかもしれないけど・・・でも。

 

・・・。

 

・・・。

 

でも違う。

 

そういうつもりじゃない。

 

こうして。

 

自制だってきかせている。

 

和君が。

 

あんな簡単に俺を抱き寄せるから。

 

・・・だから。

 

違う。

 

和君が悪い訳じゃない。

 

・・・でも。

 

・・・。

 

・・・。

 

結局。

 

考えがまとまらないまま・・・翔君の家に泊まらせてもらって。

 

そして・・・そこから。

 

朝・・・職場のホテルへと向かったんだ。

 

 

 

 

 

つづく

 

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毎日0時8時16時の更新予定です。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♪