大宮さんのBLのお話です。
苦手な方はご注意を///。
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次の日も。
婚礼があるから・・・ホテルに向かった。
朝早い到着。
今日も。
大野さん・・・いるかな///なんて。
そんな事思いながら。
いつものように駐車場の荷台から花を台車へと降ろしていた。
台車を押しながら・・・駐車場から警備室へと向かう。
少し。
ドキドキする感覚。
不思議な感覚。
昨日・・・相葉さんにあんな風に聞かされてから。
大野さんへの感情が違ってきている。
好意を寄せられると。
その人の事・・・こっちも気になるんだね。
それが。
男だろうが女だろうが。
関係ないのかな。
好かれれば嬉しい・・・よね。
うん。
それは普通の感覚。
別に。
大野さんだから・・・じゃないよね。
おはようございます・・・と。
いつものように声をかける警備員室。
台帳書いておきますよ・・・と言われ。
お礼を言いながら部屋の中をちらっと覗き込む・・・けど。
室内に大野さんはいなかった。
・・・。
・・・。
ちょっと・・・なんなら構えていたから。
だから・・・なんとなく肩すかし///。
休みなのかもしれないし。
休憩中かもしれない。
もしかしたら。
どこかで・・・それこそ警備しているのかも。
とにかく。
今ここには・・・いない。
ちょっと。
残念だな・・・なんて思いながら。
そんな事思う自分にも苦笑いして。
重たい台車を押して進んだ。
今日もB2での婚礼。
まだ・・・全然お客さんが来る前で。
ホテルのスタッフの方も着々と準備をしている時間。
なんとなく・・・ざわついている中で。
おはようございます・・・と小さく言って。
邪魔にならない場所に台車を止めた。
まずは。
床が汚れないようにビニールシートを敷く。
そこへ・・・持ってきた花を。
台車から降ろす。
けっこうな重さの。
枝付きの花を降ろしていると。
す・・・っと。
隣で・・・それを一緒に抱えてくれる人影があった。
え?と思って見上げると。
そこには。
「・・・櫻井さん?」
「・・・おはよ・・・お花屋さん。」
「ぁ・・・おはようございます。」
「これ重いね。」
「これ・・・一番重いヤツです。」
「あ~マジか。」
「フフ///。」
嫌そうにしながらも。
僕の手に負担がかからないように。
グイッと持ち上げてくれる櫻井さん。
この人は。
このホテルのホテルマンで。
マネージャーと呼ばれる立場の人。
主に婚礼や宴会を仕切っている人だった。
だから・・・よく会うし。
花の置き場所とかで相談したりもするし。
社交的な人だから・・・よく話もする。
ホント・・・この人もまた。
大野さんとは真反対の人だった。
「今日は・・・なんか花の色が渋いね。」
「そういうオーダーなんです・・・シックなのがいいって・・・。」
「へぇ・・・そんなオーダーも引き受けるんだね。」
「できるだけ・・・お客様のオーダーには答えるようにしています。」
「偉いね。」
櫻井さんは花束を一つ持ち上げ。
その・・・深みのあるオレンジのバラを見つめた。
花言葉は。
「信頼」「絆」。
僕は櫻井さんの横に並んで。
その花束を覗き込むようにして見つめた。
櫻井さん・・・花に興味あるのかな。
それとも。
こうして・・・コミュニケーションをとろうとしてくれているのかな・・・なんて思っていたら。
隣から・・・す・・・と。
櫻井さんの手が。
伸びて来た。
「葉っぱが・・・ついてる。」
「・・・。」
肩へと伸びて来た手。
ありがとうございます・・・と答えようとした。
その瞬間。
パン・・・とその手が払われ。
櫻井さんが。
櫻井さんの体が。
後ろへと引っ張られた。
つづく
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お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪
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