亡き娘の着物姿、その1 | あんねてのきもの日記

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ふだんのきものについて、出会った花々についてあれこれをつづります。

 

         ピンボケですみません、これはⅠ歳半の冬

 

横浜プリンスホテルの近くの市営住宅に住んでいた頃。

 

この住宅はスロープが桜の並木になっていて、住宅の裏手にもたくさんの桜の木があった。

 

三月の末、娘を偲んでその住宅を訪ねた。

 

     

         満開の桜の下で1歳9ヶ月、赤いコート姿は訪ねてくれた友人

 

今年は桜が咲くのが早かったので、このスロープの桜や庭の桜はやや盛りを過ぎていたが、

お隣の久良岐公園、そして久良岐能舞台に足を延ばした。

 

 

            久良岐能舞台の馬酔木の花

 

久良岐能舞台は人っ子一人無く、盛んに小綬鶏が啼いていた。

その合間にお能のお稽古の鼓や笛の音が漏れてきた。

敷地には十本以上のおおきな馬酔木の木があっていずれも花盛りで、藤の花房のような真っ白い花を垂れていた。

 

ここは天国か浄土かと思うほどの静けさと清らかさに充ちた能舞台だった。