行って来ました。
アイヌの文化を伝えるイベントが、九州国立博物館で開催されました。

 

  

 

 

  

たまたま図書館にあったチラシが、このイベントのものでビックリ!ですよ。
今、私はアイヌの文様のケースをパスケースに使っています。
魔除けの文様で悪いものが入らないようにと言う意味があります。
アイヌの本も3冊、読んでいます。

遂に本物のアイヌの文化民芸品を目にすることが出来ます。
それだけではありません。
アイヌの方々の舞踊イベントもあります。
この機会は、逃せません。


その前に映画の「ゴールデン カムイ」も見ました。
これも偶然に空き時間が在って映画を見ようと思ったのでした。
しかし、「ゴールデン カムイ」は、エグイよと聞いていたのでエグイのは、それは、やだ。
ならチョコレート工場か、ジブリを見ようと思いましたよ。
ところが!です。
時間が合わない。
合ったのが、「ゴールデン カムイ」、これしかない。
元は、漫画の実写版で良さそうではあるんですが、どうなのか。
アジア美術館で「ゴールデン カムイ」の原画展に行き合わせてそこでパスケースやムックリ(アイヌの民族楽器)も買ったんですよ。
これは、もう巡りあわせかなぁと思って映画を見ることにしました。

 

  

すると、良かった、ストライク!でした。
まず、音楽が良かった。
映像のバックに流れる音楽が、とても印象的で良かったです。
なんで主演が、山崎健人なんだろうと思ったらこの方、アクションが出来る。
なるほど。
アイヌと倭人の文化の違い、価値感の違いも良く描けていました。
倭人の杉元とアイヌのアシリバのお互いのすれ違い。
相手は、こうだろうと思うと、ぜんぜん違っているみたいなことの繰り返しでその中でも息が合わないといけない処では、ばっちり合ってしまう。
相手を助けたいと言う想いで一致するんですよ。
なんか、いいですよね。

杉元が、アイヌのコタンに行ったときにお婆ちゃんが、アシリバを嫁にしてくれないかって言います。
言葉が、通じないんで杉元は、分からないんですけれど。
小樽にアシリバが、行ったときは、女郎屋の男が、歳を尋ねて売り飛ばそうとします。
杉元もアシリバもどちらも村や町に溶け込んでいない異質な存在なんですが、
妻として結婚しないかと言うのと女郎に売り飛ばすと言う2つがあった。
考えさせられました。

第七師団や網走から脱走した人たちが、個性的でアクが強い。
有り得ないような話も目白押しですが、それも奇想天外で面白かったです。
真っ白な雪、雪原も美しかったです。

 

  

この映画、アイヌのイベントとコラボしていて九博の会場でも紹介されていました。

アジア美術館の「ゴールデン カムイ」の展示会も何ごと?と思うくらい、すごく人が多くって驚きました。
九博のアイヌの舞踊イベントも2日在った2日とも満員。
私は、たぶん多いだろうと思って早目に行ったんですが、並んでいました。
九博イベントで並ぶってあんまり経験ない気がします。

私は、初めてアイヌの人たちやその文化の実物に触れました。
感動しました。

 

  

少数民族の人たちの文化には、興味があります。
台湾のルカイ族のイベントにも行きました。
ルカイの王女さまの作品の鑑賞と体験。
今回は、待望のアイヌの方々です。
沖縄では、エイサーを見ましたし、首里城にも行きました。
多様性の時代と言いますが、いろいろな文化や民族があるのが、私たちの地球であり社会ですから。
お互いに理解しあって尊重できたらいいなぁと思います。

私は、日本人として差別的な面があることに自覚があります。
情けないことに越えなければいけない価値観の壁を抱えていることを感じています。
だからこそ、少数民族の人たちを尊重することを忘れないようにしています。

イカンカラフテ(こんにちは)
あなたの心にそっと触れさせてくださいと言う意味だそうです。
素敵な意味の挨拶ですね。
挨拶の踊り

  

弓の踊りと言うのもあって
狩人が、山で鳥を見つけて射ようとするのですが、小鳥の美しさに迷い、射ることが出来ないと言う踊りです。
鳥飼いの私は、なんだか共感してしまう踊りです。
小鳥は、可愛い。(笑)
今まで神道でも仏教でも弓矢を射る、宙に放て魔を払う祭祀は、いくつも見て来ました。
それが、射ることをしない祭祀は、初めてです。
弓の踊りは、カムイへの奉納としてイオマンテで踊るそうです。

  

狐の踊りと言うのもあって
自分の尻尾に見惚れた狐が、猟師に射られてしまう。
毛皮や肉が、礼拝されると言う踊りもありました。
アイヌの民話は、そういうものが多いです。
自惚れたり意地悪したりした生き物が、懲らしめられる。
やさしかったり真面目だったりすると、ご褒美がもらえたり報われる。
そういうお話が多いです。
そして、全てのものは、カムイですから。
私が読んだ本では、射られた生き物は、肉や毛皮、命をくれたカムイで神さまのところに戻るので感謝していただく。
命の巡りのようなものが、アイヌ文化の根底には在ります。

尻尾をつけた女性の狐さんが、可愛くって。(ぼやけてしまってすみません)

 

  

鶴の踊りは、親鶴が子どもの鶴に飛び方を教える。
親子の愛情が伝わって来るような踊りです。

 

  

少数民族の人たちの伝統は、素朴で心優しいものが多いように思えます。
どの民族のものを見ても感動します。

アヌイの方々の踊りや文化に触れられて本当に良かったです。

剣の踊りは、魔や厄災を祓う踊りです。
イオマンテでカムイへ奉納さるそうです。

 

  

最後は、来場している人と一緒に輪になっての踊りでした。
海外から来られている方もいてそう言う人たちは、積極的に参加されていました。
九州に観光に来て北海道のアイヌの文化に触れ、一緒に踊るなんて面白いですよね。
なかなか経験できませんよ。

 

  

 

  

 

  
 

 

イライライテ(さようなら)お元気で!

     

     ふんわりリボン