台湾の総統選が、終り与党・民進党の頼清徳氏が、当選しました。

台湾には、親中派の人たちもいると、指摘していましたが、
選挙の結果、
中国との対立を避け対話路線への変更を願っている人たちが、思った以上に増えて来ている印象を受けました。
台湾では、格差が広がっていて生活が、貧窮している人たちもいると言います。
去年、少数民族のルカイ族のアート作品に触れましたが、少数民族の人たちの状況も厳しいです。
真の民主主義とは、ひとりひとりの生活や想いに寄り添った政治を行うことだと思います。

香港の状況は、変化しました。
親中派が、権力を握りあっという間に様相が変わりました。
市民からの通報も増えているそうです。
自由や表現が制限されています。

民主化運動で大規模デモが行われていましたが、
民主主義を守ろうとする人たちとその陰で迷惑を被っていた人たちがいたことに目を向けなければいけないと思います。
観光業や店などの商売が、ダメージを受けていた。
道路が閉鎖されることで物流にも影響した。
消防車や救急車は、迂回を余儀なくされ怪我人、病人の搬送に影響が出た。
民主主義を訴えるデモの人たちは、香港の市民生活についてどれだけ配慮をしていたのか。
デモの長期化と暴力化で離れていく人たちも多くなって行き、大学構内から多くの火炎瓶が出て来て武力化が表面化してしまいました。
平和的なデモではないと、当局が判断を下してしまいました。

これは、台湾にも言えることだろうと思います。
様々な価値観や想いを持った人たちがいるのです。

ウクライナにも言えることです。
ウクライナ国内にも親ロシア派がいましたが、真の民主主義でそれぞれの意見や想いを尊重していたのか。
プーチン大統領のロシアに侵攻されたのは、原爆を持っていなかったからなのか。
NATOに加盟していなかったからなのか。
自分達とは、考えや価値観が違う人たちも尊重し、真の民主的な政治を行えていたのか。

憎しみの心は、決して脳にいい影響は与えません。
宗教の多くは、愛や慈悲を説いていますが、その重要性は思う以上にあるようです。
ウクライナやパレスチナを見れば、一目瞭然です。
憎しみと対立が、窮まった所に戦争が起こっています。
そして、始まった戦争が止められない。
止めることが出来ない。
本当に恐ろしいことです。

日本は、資本主義も社会主義も右も左も双方が、ある民主主義国家です。
東アジアで唯一のかけがえのない民主主義国家と言えます。
アメリカを含めてどちらか一方に偏ってしまっている国が多い。

以前、読んだ経済学者の本にフランスとスウェーデンが、福祉政策が進んだのは、左派政権のときであったとありました。
ドイツは今、左派政権です。
普通、右と左が、あって国民は、その時その時の状況で選択して国造りをして行くそれが、民主主義でしょう。

日本は本来、米中対立の間に入って双方のバランスを保てる立場にあるはずです。
日本は、国際法を守ると言っていますが、
国連憲章や国際法は、対話や外交で解決し、平和共存を求めています。
これは、お正月の天皇陛下のお言葉にもあった世界平和を願うお心そのものです。
まさしく天皇陛下は、国際法をしっかりとお守りになる想いを持たれてメッセージを発信されました。

日本は、日本らしく平和で民主主義の国でありたいものです。
台湾にも武力行使を望まず、平和を大切に思う人たちが、沢山いることが分かりました。
台中は、60年以上も武力衝突をしていません。
これからもこの記録を更新し続けて欲しいです。
台湾の人々、ひとりひとりが、報われるようにと願っています。
それは、全く日本もそうで他人ごとではなく、日本自身も問題を抱えています。

被災者の方々の悲しみが癒え、再建に向かて行けるようにしたいです。

幸せ指数が、すごく低い国ですし、政治不信の人も多い国です。

皆が、幸せに安全に報われて暮らせますように。