この抹茶椀、鬼天目。
模様が。
中は、何かが、流れ込んでいる感じがしますね。
どろどろと。
たらたらと。
そして、外側は、何か溢れ出しているように見えます。
ですから
触るのが、ちょっと躊躇われるような・・・。
飲むのにもちょっと戸惑うような。
すーっと簡単には、飲まれないぞと言うような景色を持っているように見えます。
ヌン活から方向転換をしたんですが、
ちょっとし過ぎじゃないか?!
まるで違う。チガイすぎ!!
天目は、禅宗の僧侶によって日本に持ち込まれたとされます。
そう言われると、一休さんや仙厓さんの世界観を髣髴とさせてくれます。
笑いを含んでオモシロ茶道。
あんた、
泥水が、流れ込んでいるお抹茶をいただいているんか?みたいな。(笑)
ワハハハと豪快な笑い声が聞こえて来そう。(笑)
いったい、自分が何を飲み下しているのか。
なんであれ、飲み込んで喉を通ると、美味しい、美味が広がる。
お抹茶、だもんね。
あぁ、今日もいい一日だったなぁ~。
最高峰とされる曜変天目は、ホントは窯変じゃないのでしょうか。
作ろうと持って出来るものではありません。
曜とは、日や月、星の全てを表すそうです。
天空の全て
それが、変わっていると言うのですから
壮大なロマンがあります。
曜変天目の宇宙観。
曜は、天空だけじゃないですよね。
曜日ですから七曜でしょう。
日、月、火、水、木、金、土。
要するに世界の全て。
それが変じて漆黒の中に七色、虹を現す。
鬼天目も飲み干すと、黒々とした底が現れます。
その中に覗き込む自分が、映っている。
私は私を飲み込んだのかと、合点が行って
なんだか、高島野十郎を思い出します。
面白いですね。