「ブギヴギ 敗戦前」 坂東眞砂子 角川文庫 ¥629 | 尚やのブログ / 読んだ本の備忘録

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小説大好き。通勤途中に読んだ本を忘れないように日記感覚で書き残します。


敗戦間近の箱根の温泉地の池で、ドイツ軍潜水艦艦長の遺体が発見された。発見したのは旅館の女中・リツ。
事件の調査官・中須中尉とともにドイツ語通訳として着任した法城。中須はその死因を不審に思うが自殺であると軍に報告する。
調査が打ち切りになって解決したかにおもわれたが、法城はソ連のスパイ容疑として憲兵に連行され拷問を受ける。その裏にはドイツ・ナチス党の影が…。

物語は、女中リツの恋?や、旅館の女将を通して時代に生きる女たちの姿が同時進行でが描かれている。

やがて終戦を迎え、ジャズの音楽とともに新しい時代への期待が膨らむ…。


上巻にあたる「敗戦前」はこうして終わるのだが、ドイツ潜水艦艦長の自殺か他殺かをめぐる事件の進展よりも、むしろリツや女将さんの目を通した終戦を迎えにる人々の気持ちが中心に描かれているように思える。

事件の進展、ナチスの策略は?そして、女将は、自由奔放なリツはどうなるのか?

下巻にあたる「敗戦後」に期待!!


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