インフレが加速するなか、黒田日銀総裁が「国民は値上げを受け入れている」と発言して顰蹙を買っている。自宅億ションを現金購入し、買い物に行ったことのない、年収3千5百万円の人間には、庶民の暮らしが理解できるワケもない。
アメリカの金利がまもなく0.75%上がって1.5%になるらしい。しかし日本は金利を上げれば、安倍政権下で積み上がった政府手持ちの国債1000兆円に莫大な金利支払が発生するので、黒田は来年4月に辞めるまで、金利を上げないだらう。
となれば、ますます円安が進み、インフレは止まらなくなる。来年を待たづして、1ドル200円、物価2倍なぁんてことになっても不思議ではない。
1960年代、高度経済成長期のインフレでは、人口が増ゑていたため、物価が上がっても品物は売れ、会社が儲かったので、給料は上がった。しかし今回は、原材料の値上がりによるインフレなので、会社が儲かるわけではないから、給料は上がらない。
それどころか年金が0.4%下がることになった。これも安倍政権下で決まったことだ。年金を、現役世代の給与に連動する仕組みにしたため、若い人たちの給料が下がると、年寄りの年金も減るのだ。とんだトバッチリである。
高度成長期に子供だったワシは、大人になれば家を建ててクルマで通勤するものだと思っていたが、還暦を借家で迎へ、駐輪代も払へづに自転車を家に置いて駅まで毎日往復40分歩きとは、想像もしなかった。徒歩だけにトホホぢゃよ。
知床の観光船事故では、海上保安庁のヘリコプターの到着が遅いと指摘されているが、未確認情報では船も遅いらしい。
知床海域の海保庁の船は、36年前に製造された物で速度があまり出ないといふ。もっと新しい船はないのか。あるハズだ。最新鋭の船は、なんと尖閣諸島の警備に着いているのだといふ!
2012年に尖閣諸島を国有化して以来、中国船が出没するやうになり、海保庁も警備を強化しているのだとか。アホか!無人島のために人命が犠牲になっているのだ。
こんな事態を招ひた張本人は、国有化を言ひ出した当時の都知事、石原慎太郎と国有化を実施した当時の首相、野田佳彦だ。
今年は日中国交回復50周年である。これを機に、尖閣諸島の扱ひを50年前に戻し、互ひの友好を深めるべきだ。「解決は将来の世代に任せましょう」と述べて、田中角栄を救ってくれた周恩来に感謝して。
毎日チェックしているネット配信の「デモクラシー・タイムズ」では、おかしな事件が起きている。新型コロナ・ワクチンで死亡した1600人以上の実態を追求していた番組2本が、何の前触れもなく突然に消されたのだ。
誰の仕業かは不明だが、動機から推測すれば内閣と厚労省が関はっているだろうと考えるのが自然だ。卑怯な連中だ。
記録を改竄したり消去したりするのは、権力者の常ではあるが、コンピュータやネットを使って巧妙に仕掛けてくるケースが増えている。エドワード・スノーデンが警告したやうに、我々のデータは常に収集されている。10年前の同じ時刻にあなたがどこにいたかもカンタンに分かるのだ。
事態に異を唱へなければ、電子監視社会は進化するばかりだ。あなたは黙っていて良いのか。
書きたいことはいくらでもあるが、なかなか書き切れづ、中途半端なまま発表できないものが溜まっている。今回は、この辺にしておく。
(2022年6月15日 第169号お終ひ)