湿度の高い毎日です。
いつの間にかセミが至る所で存在をアピールしていますね。
夏織です。
今日は、最近モヤモヤしていたことを文章に書き留めてみたいと思います。
ライブに来ていただいたり、レッスンを受けてくださる人には周知の事実ですが、
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、保育の仕事を始めました。
今までも幼稚園や保育園に出入りすることはあったし、
子どもが大好きなので、
やると決めてからは全く違和感なくお仕事させていただいています。
昨年度から少しずつ慣らし運転をして、今は週に4回のお勤め。
音楽家のわたしと、保育者としてのわたしは矛盾せずに同居しています。
大好きな子どもたちに囲まれて、歌やピアノのスキルも生かせて、
人間関係も良好で、収入も安定して、体力は消耗するけれど、幸せでしかない毎日です。
新しい仕事を選んだり、今までと違う道を選んだりすると、
少なからず周囲の人に訊かれる、「一番やりたいことは何なんですか?」
わたしの中では音楽をやめる選択肢はないし、
自分の選んだ仕事は、全部音楽と繋がっているんですよね。
自分がひとりの人間として自信を持って生きていくことが一番大切だから、
その時のベストな選択をしているだけのつもりなんです。
なんですけど、音楽にかける時間や労力を減らすと、必ず訊かれる、「一番やりたいことは何なんですか?」
昔からどうしても、この質問が居心地が悪くて、答えに詰まってしまいます。
若いころは専ら、「シンガーになりたいの?歌の先生になりたいの??」
の質問にもいつも困らされました。
わたしは最高の先生でありたいし、かつ、いいシンガーでありたいのです。
現在、指導力を求められることもあるし、歌声を求められることもある。
二つを同時に叶えていると思います。両方を追い求めることはそんなに不自然でしょうか。
音楽家の自分と保育者の自分が矛盾なく同居していることについても、同じ。
今の自分の選択に自信を持っているから、
たとえばライブの時には、お仕事のことも、隠さず語っています。
覚悟を決めて選んだ仕事に、
「せっかく音楽でやっていける能力があったのに、もったいない、何がしたいの?」
と、『迷走してる』前提で話しかけられると困ってしまうんです。
これを読む方は多分わたしのことを心から愛してくださっている方だと思うので、
多分そんな疑問は湧いていないと思うのだけれど…
もし心の中に上記のような疑問があった方がいらっしゃれば、
これが答えです。
今のわたしは、今のわたしの第一希望の仕事だけしています。
(しかも実は、以前より取捨選択がシビアになっただけで、音楽のしごとはかなりたくさんしています。)
皆まで言うなと言われそうだけれど、
わたしが音楽家でいたほうがメリットがあると思う人はそういう発言をするし、
わたしが保育者であったほうがメリットがあると思う人はそういう発言をしますよね。
でもね、これは当たり前のことだけれど、
わたしはわたしの人生を選択したいと思います。
それらの言葉がみなさんの愛だと本気で思うからこそ、
わたしは堂々と自分の人生を選択したいと思います。
ママに都合のいいように
パパに都合のいいように
ムラに都合のいいように
クニに都合のいいように
危険なことだと気付かず結局歯車になるの?
わたしの「生きる」道だけを選びたい
お湯を注いで三分待てば出来るような決断
冒険するため勉強したのよ
ここを出ていくわ
誰かがわたしのいいとこ取りして黙っていられない
わたしは わたしを 信じているだけ
(答えが出るまでもう少し より抜粋)
おやすみなさい。
夏織