今から16年ほど前、僕と妻の行く先を決めない新婚旅行で奈良公園内にある江戸三という宿に泊まった際、ちょうどその日が東大寺二月堂で行われる「お水取り」(3月12日)の日であった。
その際に東大寺で購入した思い出深いオフィシャル手ぬぐい。
タクシーの運転手さんに「お水取りの日によく予約が取れましたねえ」と言われたことを覚えている。
その日に電話をしてみたら、直前キャンセルが出てたまたま泊まれたという幸運に恵まれただけなのだが(笑)。
関西に春の訪れを告げるとされる「お水取り」とは元々は福井県若狭から水を運搬してきたことに由来する、国家的な災いを取り除く行事。
驚くべきことに西暦752年から続けられ、戦時中も一度も中止されることなく続けられ、なんと今年(令和5年)で1272回目の開催とのこと。
深夜に巨大な松明に火が灯され、その下で参拝客が火の粉を浴びて災いを祓う。
そして僧侶たちが一晩中お経を唱える。
僕らもその中で参拝させていただき、お経を唱えた記憶がある。
もっとも一晩中というわけには行かず一時間ぐらいであったが、それはそれは荘厳な空間と時間であった。
その場で知り合った高齢のご夫婦とその後BARに飲みに行った思い出も。
まあ16年前のことなので記憶はいつだって曖昧ではある。(笑)
東大寺オンラインショップによれば、<第223世東大寺別当狹川普文師が修二会の行法・達陀をモチーフに描かれた画に第213世東大寺別当平岡定海師が揮毫「ダッタンは聖なる火 迷いを拂う(はらう)」された手拭>とある。
こんな言い方は失礼極まりないかもしれないが、絵も文字も非常にPOPで、僕の大好きな手ぬぐいの一つである。
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