「トコナツは主にどんなことをしているのですか?」とよく聞かれる。
ブランディング、事業計画、プロモーション、施設設計、商品企画、イベントなどなど。
最近だと東京駅でのイベント「緑茶縁日」(静岡県島田市)や、福島県いわき市でのイベント「いちごキャンプ1000〜人生でもっともいちごを食べる2日間〜」、いわき市内での情報提供サービス「フラシティアウトドア」をリリースした。
これらはいずれも大きいコンセプトを達成するための一部分であり、課題やゴールが明確なため、そこに向かってひとつひとつブロックを積み上げていく工程となる。
一方でトコナツ業務の1/3〜1/2を占めるのが、ゴールや課題も不明確な案件を皆で一緒に整理し、合意を形成し、課題を解決しながらゴールを目指すというものである。
分かりやすく言えば「緑茶縁日」や「フラシティアウトドア」のコンセプトにあたる部分を作ることか。
現時点でも都市計画である駅前開発、問題を抱えた温泉の中長期計画、大規模商業施設の基本構想、博物館や美術館のリブランディングなどを進めている。
ここでは地元の方々や利害関係者、企業の各課の皆さんに毎回10〜100人ぐらい集まってもらい、想いや対象に関する知識や経験をお借りする。
そこにトコナツの技術や知見を組み合わせていく。
短くて1年、長いと5年以上の時間を要する。
2020年オープンのKADODE OOIGAWAもそれであり、プロジェクトの半ば数年間は、月に2-3回現地に入り、1つに時に10チームほどに分かれながら、1日5-8MTGを丸3日間こなしていた。
当時はチーム内からでさえ「ゴールが見えない」と言われたものである。
自画自賛ではないが「面白いワークショップでした!」とよく言われる。
告白すれば僕自身は講演会やワークショップにほとんど参加したことがない。
そもそも僕自身がそんなに長い時間集中することができない。
だからワークショップのやり方が分からない。
でもそれがいいのかもしれない。
(そんな僕に、この手のMTGのやり方を教えてくれた唯一の人物が、トコナツにも参加している「なごのや」(名古屋市)オーナーの田尾氏である)
こんな僕らだが一つ自信をもって言えることは、対象に対して僕らはいつだって無知だということだ。
だから参加者の話をよく聞かなければ何もできない。
材料さえ揃えば、トコナツの技術や知見でいくらでも組み立てることができる。
もちろんできるだけ一緒に組み立てる。
そして全体像を皆でイメージ共有し、そこから生じた課題ごとにプロジェクトを作り、それらをひとつひとつ解決していく。
トコナツはそんなことを日々やっている。
★トコナツ歩兵団公式HP http://www.tokonatsu.net/
★トコナツ歩兵団公式FB https://www.facebook.com/tokonatsh/
★少女と少年のひと夏のキセキの物語
トコナツ歩兵団団長・渡部祐介
初小説「夏空ブランコ」amazonにて発売中