翌日の奈良での仕事を前に、久しぶりに京都へ。
冬だというのに多くの外国人観光客で賑わっている。
四条通りを4車線から2車線にして歩道を広げたのも改めて素晴らしい試みだと思う。
東京の街中もそうすれば良いのに。
京都では松阪市の仕事でお世話になった方と再会を喜び、
夜は高校時代の友人と近況を報告し合いながら鍋をつつく幸せな時間。
そして泊まりは円山公園上にある「お宿 吉水」へ。
2002年の年の暮れ、僕は会社に我儘を言い2ヶ月間の休みをもらって京都に滞在した。
当時の僕はアトラクションプランナーとして乗りに乗っていたものの、一方でかなり疲れていた。
冬の閑散とした京都の街で、午前中は小説を書き、午後は寺社仏閣を周り、夜は京都の街を飲み歩いた。
のちに森見登美彦氏が小説の中で描いた京都とまでは言わないが、
今思い出してもファンタジーの世界にいるような、不思議な出来事たちに巡り合ったとても素敵な時間だった。
その時に1週間ほど泊まったのが「お宿 吉水」である。
冬の京都に長期滞在して小説を書き、時にはギターを弾いて歌っていた僕を、
女将さんや宿の人たちは面白がって宿のクリスマスパーティーにまで招いてくれた。
当時のスタッフの方々はいなかったけれど、
吉水はそんな僕の思い出にある記憶を残しつつも、
いまの時代に合う形でとても素敵な旅館になっていた。
「どうして吉水を知ったのですか?」
予約の電話の際に聞かれて当時のことを話したこともあり、
今のスタッフの方とも話が弾んだ。
たった1日だったけれど、
17年ぶりの吉水は僕の心をとても温かくしてくれたのであった。
京都に行かれた際にはぜひ「お宿 吉水」へ!
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