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(銭湯絵師・中島盛夫氏 第5回)
『すごく僕も、心に残ったんだけど、
明るいのね、子供達』
-あの、これで最後になるんですけど、福島の出身で、NHK『課外授業ようこそ先輩』で取り上げられたりとかしてますが、僕は観ていないんですね、残念ながら。それを観た人の記事を読ませてもらったんですけど。故郷で、子供たちはもうそこに住むことが出来ない。中島さんは飯舘村から相馬に移られて。
「飯舘村で生まれたのね。で、僕の生まれたところはダムが出来て、湖底に沈んじゃって。今の実家は相馬市にあるの。で相馬市も壊滅的な津波を受けまして、幸いにうちはちょっと高台にあって津波には呑まれなかったの。でも従兄弟とかは亡くなった。それから甥が、長男が色々な商売をしていて、海のそばでオートキャンプをやっていたの。日帰りのお風呂があって、帰れるような。そこも全部のまれたの。僕がそこに行って絵をいっぱい描いて、お風呂にあったんですが、それも全部呑まれちゃいました」
-うーん。あの、僕の友人が南相馬にいて、その昔、彼に連れて行ってキャンプ場は多分そこだと思います。
「あーそうか。そばにあれがありました?火力発電」
-その火力発電所に彼は勤めていて。
「じゃあそこだ。それをうちの甥っ子がやっていて」
-当時僕は27、28ぐらいで、そこに中島さんの絵があるかどうかっていうのは覚えてなくて。
「いや、それはね、絵はね、つい最近でしたから、3年か4年前だったから」
-もうすぐそこが松があって、海があってっていうキャンプ場だったんで、あとからそこも全部のまれたって話を聞いて。
「そこがうちの甥っ子がやっていたんです」
-今、僕らが、僕らも東京にいて、福島や東北でそういうことがあって、僕らに出来ることとか、中島さん自身がこれからやっていかなきゃいけないものって、そういう思いってどういうものがあるんですか?これちょっと、うまく言えないんですけど。
『早く元に戻ってもらいたいということを訴える以外にない』
「いやあのこの前NHKの番組でその、子供たちに絵を教えてきて。すごく僕も、心に残ったんだけど、明るいのね、子供達。頑張ってる。ただなんかの話の時に出てくるのが原発の話。放射能で、で避難しなくちゃいけない。地震はしょうがないよね。で放射能の話、ですよ。早く帰れるようになりゃいいけど。だから僕のすることは、今話題になっている飯館村で、30km外の所でなぜこんなに放射能が多いのか。で飯舘生まれだってことで、宣伝じゃないけど、早く元に戻ってもらいたいということを訴える以外にないのよね。で、今月の3月11日の日曜日に日比谷公園で僕と兄弟子が一緒に絵を描く、見せる催しがあるんです。そこで僕は飯舘村だから、当然マスコミが来るでしょうし、そういった時にそう訴えていきたいなと思ってる」
-今度の日曜日!
「うん。1時半からだったかな。なんせ僕と2人しかいなくて、その2人が描くんだから滅多にないことなんです。そういうことで訴えていくしかないんです。Tシャツを作っているのよ。あれがもっと売れて、それを義援金にしたいんだけど、それがならないの。あの、今何枚かは売れているんだけど、原盤作ったり、原画を描いてデザイナーに見てもらったりして、ようやくこれから売れるのが利益になるっていうところなのね。だからどんどん売れてもらって」
-そっちにリンクとか飛ばしてしまっても大丈夫ですか?
「そうしてくれると僕は嬉しいんだけどね」
→第6回に続く!
中島盛夫氏 公式WEBサイト
(インタビューで中島さんがお話しされていた
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