以前対談で出てくれたカズこと相原春十の初の小説
「春と秋」

これがキチンと面白い!!!
仲間だから言うわけではないのですが、
キチンと面白い!!!
【POINT→物語としての素晴らしさ、
そして一冊全て彼が作り上げたアート作品を楽しんでください!】
とある町の女。その親友の女とそれから2人の幼なじみである男。
その3人の物語。
カズらしく散文的です。
そして文章が美しい。
処女作品だから、多少文章に引っかかるところがあったのは否めません。
でも、美しく、そして断片的に物語を紡いでいく。
映像が浮かぶんですね。
もしくは映像から入っていったのかもしれない。
時に時間軸も空間軸も超えながら、流れのある物語が簡素に、
でも美しく綴られて行きます。
短編集なので後半はほんとに断片的な物語が続きます。
個人的には圧倒的に本の半分を占める短編というか中編というか
表題作「春と秋」が好きです。
彼の個性を出しつつ、読者にもキチンと寄っているので。
さて素晴らしいのはそれだけではなく、
彼がこの本を一人で作り上げたという点。
(印刷は違いますが)
一冊全てに彼の魂がキッチリ詰まっています。
その意味で装丁も、それから編集も、彼のアートだと思って
楽しんでもらえると嬉しいですね。
アマゾンで買えるので、ゼヒ!!!
【POINT解説】
カズという一人の男が、
どうせなら自分で出版社立ち上げて、
全部一人で作っちまえという、
それ自体がアートなわけです。
そして小説が、物語がキチンと美しく、切なく、面白いわけです!
これ、大注目です!!!
身内だと思うことなかれ。
まずは読んでみて、そして感じてみてください。
本屋さんで平積みになっているだけが文学じゃない!
本がないと生きられない僕が言っているんです(笑)
ゼヒ!!!一読あれ!!!