今週はグラフィックアーティストの春十舎こと相原一博くんと語ります!(2/5) | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

対談は2日目です。

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【そうじゃないと今の自分の価値がなんか半減してしまうんじゃないかっていうのがある】


-映画も小説もデザインも全部、極力見ないの?

(K)「えっとね、映画に関してはただ娯楽として観ることができるんですけど、デザインとか、自分のやっているクリエイティブに関しては極力見たくないというのがあって。
だから本は読むんですけど、結構楽しんで読んでいないというところになってきちゃうので。
だから変に本屋にはあんまり行きたくなっていうのと、あとデザイン書のコーナーには絶対に行かない」

-なるほどね。それってさ、以前カズが言っていたように、芸大出てないし、いわゆる代理店あがりじゃないってところに関係しているの?

(K)「それあります。イコールです」

-正統派じゃないところに行きたいんだ。

(K)「そうしたい。そうじゃないと今の自分の価値がなんか半減してしまうんじゃないかなっていうのがあるんですよ」


【そういうビジュアルを作ってみたいというのが大元で、今の仕事をやり出した】


-でも映画は別なんだ。

(K)「映画は別ですね。映画はね、ちょっと娯楽としても観れるかなっていうのがあるんですけど。
でも嫁さんとかに言わせれば、そんな細かいとこまで見てないよって言われる。発言自体が(笑)。
ここの映画これいいねっていうのが」

-でもカズが好きなさ、岩井俊二にしてもウォン・カーウァイにしてもさ、絵的なわけだよね。

(K)「そうですね。絵的ですね。カメラマンが好きだったし。
きっかけはでもやっぱそれだったんですよ、若い頃は。
それでそういうビジュアルを作ってみたいというのが大元で、今の仕事をやり出したと言っても過言ではないんですけど」

-原点なんだ。

(K)「原点なんですよ。でもなんか今、映画に関しては、難しいっすね。
説明するのが難しいな。
いや確かに資料としても観る時はあるんですよ、映画を。
未だに岩井映画、ウォン・カーウァイは下手すると1ヶ月に1回は何かしら観ているし。
でそれを結局色の使い方とかカットの仕方とか、まあカメラの構図だったりストーリーだったりっていうのを勉強的に観ることはあるんですけど、でも単純に酒片手に、ぼんやり観る時もあるんですよ」

-両方なんだ。

(K)「両方なんですよ。それを使い分けれるのが映画だけかもしれない」

-その趣味の部分を突き詰めて行くと、春十舎映画祭になるわけだ。なるほど、面白い!ちょっとカズのヒントがあった気がする。ちなみにさ、カズって小説読まないって言ってたじゃない。でも好きな作家とかいるの?

(K)「好きな作家は三島由紀夫、寺山修司が衝撃で、あとは石原慎太郎の初期」

-昭和だね。今偶然、三島の「豊穣の海」を読んでる。

(K)「僕は三島の初期が好きですね。
仮面の告白が一番好き。
なんでもその辺りの作家のデビュー作が好き」

-それって今回のロゴデザインにも近いものを感じるね。

(K)「もしかすると熟練した作家が一番読んでほしくないデビュー作が好きです。だからなんでもその作家の初期が好きです。なんでか分からないですけど」

-面白いキーワードだね。音楽は?

(K)「音楽はトータル的には黒人さんの作る音楽が好き。ジャズ、ブルーズ、そっから派生したらR&Bとかヒップホップも好きだし、メッセージ性があるやつが好きかもしれない。最近はちょっとクラシックにどっぷり。
いや、クラシックを聴ける年になってきたんだっていう。

-いやあ俺未だに聴けない(笑)。友達が編集してくれたりするんだけど、聴き始めると寝ちゃう(笑)

(K)「断然ピアノだけですけど。オーケストラは聴けない。感覚的に」


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