山代温泉の古総湯に入ってみた! | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

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元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

【企画者の視点⇒】
行政にしては洒落の効いた素晴らしいハード!でもこのままでは宝の持ち腐れ…プラスαが早急に必要です!


先週末には出張で石川県加賀市へ。

泊まりは古くから有名な山代温泉にて!ここで僕が楽しみにしていたのが古総湯です。
山代には最近新しく2つの共同浴場がオープンしました。それが総湯と古総湯ですね。総湯は文字通り皆の湯です。各家庭にお風呂がある現代でも、総湯は観光客のみならず、地元の人たち(おじいちゃんおばあちゃんから若い子たちまで)で溢れています!これは都会にはない素晴らしい文化ですね!

そしてもう一つが観光の目玉として作られた古総湯(こそうゆ)というもの。これは明治初期の山代にあった総湯を忠実に再現した、面白い共同浴場です。

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洗い場がないんですね。
中での石鹸の利用も一切禁止されている。ただ入るだけです。
でもこういう古いお風呂は意外とあちこちにあります!
他と違うのは建物、空間が素晴らしいんですね。明治初期という和洋折衷の感じはそれほどない気がします。
九谷焼の床タイル、ステンドグラス、木張りの浴室。
新しいもののいい感じにタイムスリップ感を出しています!

問題はそこから!
民間ならこの古総湯、絶対にペイできないんです。入場料500円ぐらいでは。1億や2億で出来た建物じゃですから。
なんとか取り戻そうとする気持ちがないことが逆に魅力を低下させてしまっているんですね。

涼むことができる2階部にしても、夜間のステンドグラスの見栄えを重視するせいか、密閉されてしまい、全くくつろげない。

蚊帳を吊って、ビールでも出せば最高に気持ちよい空間になるんですね!いっそ昔風の手ぬぐいでも作ってセット販売するとか、夕涼みプランで750円にするとか何かが欲しいんです。

それともう1つ。
総湯と古総湯の周辺整備がなされていい感じにキレイになり、粟津、片山津、山中などとの違いが少しは感じられるのですが、行政によるゾーニングは時にキレイ過ぎるんですね。賑わいを出す民間のアイデアが必要です。せっかく大勢の地元の方が総湯に集まっていて、その賑わいはあるのですから、そこをうまく使えば何かできるはずです!

ちなみに総湯のお土産は見事でした!でもこれはまた明日!